たのしいが集まる場所。

3年ぶりに開催された「生活のたのしみ展」。買い物というおたのしみ以上のわくわくがつまっている会場をデザインしたのは、我らがSAKRAJPのリーダーぐっさん!というわけで、イベントの初日に会場にお邪魔してきました。

GW初日の4月29日。新宿はあいにくの雨でしたが、たくさんの人が行き交っています。会場となる新宿住友ビル三角広場までは、都庁方面でよかったっけ。人の波をすり抜けながら会場へ。都庁に向かうほど、人の数は減っていって歩きやすくなります。

駅からのひんやりした地下道。都庁までって、思っている距離よりいつも少しだけ遠いんだよな。そういえば、使わないまま時間のたってしまったパスポートの期限が7月で切れる。そろそろ更新しに来ないと。到着したかなと思うと、大抵まだひとつ手前のビル。もう少し歩きます。

ビルの表示がまだ出てこない。もう少し先でよかったっけ。エスカレーターを降りると、すぐに不安は解消されました。「新宿住友ビル」の文字と同時に、向かい側から見慣れたロゴがプリントされたバックを持つ人たちとすれ違う。黄色い袋はぱんぱんに詰まっていて、なにかが飛び出している。今日は何を買われたのでしょうか。

地上にあがると見えてきました三角広場。冷たい雨で、思った以上の気温の低さ。七分丈のTシャツで来てしまったことを後悔しながらトボトボと歩いてきた住友ビルまでの道のり。こちらに向かってくるお客さんたちの肩には黄色、オレンジ、青のショッピングバック。いいな、いいな。わたしも早くお買い物がしたい!体温が一気に上がってまいりました。

抜けのいいビルの1階。天気が良い日はここに太陽が光が抜けて、より気持ちがいいんだろうな。自然と早足で会場に向かいながら。「到着しました」とぐっさんにメール。

会場に入る前の検温の列。到着した時間は3時半で、人は少し落ち着いていましたが、後で聞くと朝は長い長い列だったようです。いい時間帯にお邪魔しました。

「ほぼトリドリ」という名前のトリたちは、コンドウアキさんがこのイベントのために描き下ろしてくださったそうです。トリドリのクチバシに「こっちだよ」と案内してもらって、会場中央の入り口にむかいます。

いましたいました!我がSAKRAJPリーダーのぐっさん。ほぼ日を卒業してからもうだいぶ経っているはずなのに、すっかり中の人に見えているのは私だけでしょうか。「検温させていただきますね。」受付のところでピッと体温を測ってもらっていると、ずらっと並ぶ会場案内のパンフレット。もちろんこちら、リーダーデザイン。

気持ちの良い会場だねなんて話していると、向こうからまたお馴染みの顔。

ぐっさんといちばんの仲良し。物流の長。商品のことはこの人に訊け!、ガッツポーズの西田くん。ほぼ日の人たちはそうなんです。カメラを向けると自然にポーズをとってくれる。

「わー!こいさ〜ん!」ほぼ日といえばこの人。ほぼ日テレビガイドでもおなじみ、商品チームのリーダーあやちゃん。皆さんのお手元にもありますでしょうか。ほぼ日手帳を開発したのがこちらのあやちゃんです。あやちゃんに会うのはいつぶりだろう。元ほぼ日のこいけ。懐かしいメンバーに会えて、会場に入る前の受付の時点でルンルンです。

おつかれさま。3年ぶりの開催嬉しいね。オープンの時のお客さますごかった?一通り会話の花を咲かせながらふと上を見ると天井から吊るされたトリドリが、ゆっくり回っています。このままだと会場に入らないままいくらでも喋ってしまいそうなので、そろそろ中にお邪魔します。おお、この標識ももちろんぐっさんリーダーのデザインだよね。

「食いのぼり」ってなんとも五感を刺激するネーミング。その下には「ごちそうの森」。「旅する大陸」にももちろん心惹かれるけれど。やっぱり右折しちゃうよねぇ。おいしそうなものがたくさん並ぶエリア。あやちゃんのオススメはなになに?

「カメラ→もれなくポーズ」方式を必ず実行してくれるあやちゃんのオススメはポテトチップス。ポテチといえばの湖池屋さんとほぼ日コラボの「できたてあげたてほぼ日直送便」。小さい頃から湖池屋ののり塩が大好きだったこいけ。ラーメン大好き小池さん。スコーンスコーン湖池屋スコーンとからかわれても、湖池屋が大好きだった子供時代。ポテトチップスのパッケージを裏返してびっくり。他人の気がしなかったのは、名前だけじゃなかった。製造者のところに書かれた湖池屋の住所は板橋区成増。わたくしの実家の近くでございました。全然知らなかった。

会場の中央にはイベントスペースがあって、次のトークの準備中。その奥には大人気のMOTHERグッズのショップ。こちらは入場数をしぼって、ゆっくりお買い物をしてもらえるように工夫されているそうです。そういえばどせいさんのカチューシャをつけたカップルと地下道でもすれ違った。

立ち止まっておしゃべりをしていると白のトリドリがやってきました。手先から足元まで。なんともキュートな動き。どっかで見え覚えがある…わけはないない。中の人などいない。

かわいくてついついシャッター押しちゃう。ハイタッチ!
「カメラ→もれなくポーズ」の法則。中の人、などいない、はず……。

キャラクターのかわいさ以上の親しみを感じるのはなぜでしょう。思わず「おつかれさま」と声をかけてしまうトリドリさんから名刺をもらう。

足元ももれなくかわいい。

大人気のトリドリさんを激写していたら、トークイベントを控えた糸井さんがこちらに来てくださいました。「エルボタッチ!」ひじとひじでご挨拶。「いろいろ考えたんだよ。握手もできないしさ。エルボよくない?」ほどよいエルボのディスタンス。最高です。さすがです。

生活のたのしみ展バッチでクチバシの少し隠れたトリドリバッチ。なんと、愛らしい。どこかで買えるんでしょうか。新しくなった「ほぼ日のアースボール」のイベントに向かうイトイさん。MCあやちゃん、かっこいいです。

MOTHERグッズのお店の裏にはお買い物バックのかかったスペース。こちらもぐっさんデザイン。トリドリバックかわいいね。本来バックがかかっているはずのカバンかけフックが、盛況ぶりを物語っています。

我らと同じくほぼ日の卒業生。順平くんの梅干し屋さんへ向かう。新商品の煎り酒「よしなに、」を買いに。梅干しと昆布と鰹節を日本酒に入れ、煮詰めて作る煎り酒は、江戸時代にはかかせない調味料だったそう。煎り酒の開発途中に、煎り酒をたらして作るスクランブルエッグを食べさせてもらったことがあったんですが、これがうまかったんです。お客様への説明に忙しい順平くん。前に並ぶ煎り酒を二本頂いて、軽く手を振ってお店をあとにします。

すぐ横は気仙沼、斉吉商店さんのブース。あ、吉太郎さん!

「カメラ→もれなくポーズ」ほぼ日の人、じゃなかったよね。斉吉家、もれなくポーズをしてくださる皆様です。いつもありがとうございます。

「うちもようやく一年生になりました。」吉太郎さんご家族の長男そうちゃんは、今年4月から小学校。りりしいランドセル姿をフェイスブックで拝見しておりました。またそうちゃんに会いに、気仙沼に行きたいです。

「あ!そのエプロンは」ぐっさんが吉太郎さんのつけているエプロンの左はじのロゴに気がつきました。

気仙沼、陸前高田の事業者さん4社が集まって共同開発をしているブランド「madehni」のロゴ。こちらもぐっさんデザインなんです。

わいわいとおしゃべりをしていたら、和枝さん登場。「カメラ→もれなくポーズ」。大サービスありがとうございます。笑っちゃってカメラがぐらぐら。

おなじみ金のさんまがずらりと並ぶ。「バタークッキー、今日はなくなっちゃったんです。」おいしいですもんね。いつも少しずつ食べようと思っていてもペロリとなくなってしまいます。あみエビのおかきは買いました。すっぱいリンゴジュースも楽しみにしてきたんです。和枝さんのオススメをぜひ教えてください。

「えっと。こいけさんたちに無理強いしたいのは。」みんなで笑う。はい、どんどん無理強いされたいです。「山形のお米のかりんとう。セレクトはかなえなんです。」かなえちゃんは、和枝さんの娘さん。吉太郎さんの妹さんで、斉吉さんの看板娘。今回東京にはいらしていないのですが、かなえちゃんセレクトと聞いたら買います買います。

「あとねぇ、今日はなくなってしまったんだけれど焼肉のタレを食べていただきたかったの。秋田県横手の豪雪地帯で作っているタレでね。擦ったりんごと梅が入っていて、お肉をさっぱり食べられるんです。娘さんが小さいころ体が弱くて化学調味料の入ったものが食べられなかったんですって。でもその娘さんがお肉が大好きで。安心して食べられるお肉のタレを一生懸命お父さんが開発したのがこのタレ。もともと、お父さんは営業をされていたみたいなんだけれど、営業先のいろんな焼肉屋さんに入ってタレを研究して。今の味を作ったんですって。で、今その娘さんがタレを作っている。娘さん、実は私と同い年くらいなんだけれどね。」和枝さんからその商品の背景を訊くと、必ず風景が浮かんで、会話が聞こえてくる。「すんごい美味しかったから売ってくださいってお願いしたら、地元の給食とかでそのタレを出しているので精一杯で数を出せないんですって一回お断りをされたの。それでも諦めきれなくて、横手まで行きました。直接お願いをしたら売っていただけることになって。作っている現場を見て、またびっくりしたの。こんなに手をかけて丁寧に作ったものをこの値段で販売していいんですかって」

日本全国のおいしいものが通販ですぐに購入できる。たくさん利用しているし、ありがたいなとも思う。ページにもしっかり商品の背景やおいしさが写真と言葉で語られている、いるのだけれど。やっぱりこんな風に直接お話を聞いて買い物をする楽しさにはかなわない。ライブの楽しさ。生の楽しさ。他のお客さんたちに混じって、熱気を肌で感じながら買い物をする楽しさ。

「今日はなくなってしまったけれど、また入荷します」それを聞いたら、また足を運びたくなっちゃいます。

気になるものが止まらない会場、今日はこの辺に。「7番へどうぞ。」ぐっさんリーダーデザインのふだのおかげで、会計もスムーズ。

会計の皆さんの後ろに控えるトリドリたち。「実はあの部分、もともとは壁の予定だったんだよ。でも外から壁で区切られているのはなんだか楽しみが足りない気がして、トリドリを並べることにした。外から中の様子も見えるし、仕切りにはなるし。なかなかいいでしょ〜」こうやってたのしみを足す仕事。我ら、ほぼ日で学んだよね。

会場の設計からデザインまで。何があったらわかりやすくて、何があったら楽しいか。そんなことを考えながらほぼ日チームと準備していったぐっさんのデザインが会場のあちこちに散りばめられています。

「見て見て!はじめて会社の名前が載ったんだよ。」

2022年設立したぐっさんの会社の名前「Mountain Dounuts」。ロゴの前でも「カメラ→もれなくポーズ」のぐっさんリーダー。これは嬉しいね。わたしもなんだか嬉しくなる。

「生活のたのしみ展」は、新宿住友ビルの三角広場で5月4日まで開催されています。ゴールデンウィークは東京、という皆様。ぜひどうぞ!

最後は宣伝のようになってしまいましたが、今日も読んでいただいてありがとうございました。みなさま、たのしいゴールデンウィークをお過ごしくださいませ。

こいけはなえの気になるもの。

(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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