子供は風邪の子。

おはこんばんちは。飯塚です。

東京は桜が見ごろなんですか。

いいなぁ。

桜の時期に会社近くの千鳥ヶ淵で毎朝ベンチで朝ごはんを食べた日々を思い出します。

友達との花見も張り切るタイプだったけど、出社前一人花見、もうこれだけで朝からいい一日決定。

朝の時間を自分で自由に使える方は是非近場の桜の名所でやってみてください。

私はずっと一人でやってたけど、誰かと朝ごはんもいいかもしれません。

うちの庭に咲く春の花、プリムローズ。

今日で三月最終日。

日本は明日から新しい日常が始まる方も多いのでしょうね。

私はこの三月で日本を離れてちょうど10年が経ちました。

まさか、西の果てのアイルランドに落ち着くとは。

さて、三月最終日に何を書こうか、逡巡したのですが、特に何も成し遂げていないおばさんが若い人に偉そうなアドバイスは出来ない。

と思いながら、セントパトリックスデーのパレードで、酷い風邪菌をもらい家族全員で撃沈。

まずは息子2号が不調になり、翌日私と息子1号が寝込み、回復してきたところで、夫と赤児が絶不調に。

幼児用と子供用の薬。一週間飲ませて足らなくなってまた買った。

我が家は11月末にもコロナに罹りましたが、コロナは大人だけ症状が現れ子供達はピンピンしていたのです。

ただ、今回は子供達が揃いも揃って病人になり、しかも全員違う症状ではっきり言ってコロナの方がまだマシ、くらいに散々な数日間を過ごしました。

子供達は先週一週間学校お休み。

時間だけが無駄に過ぎていき、日曜日には夏時間にも変わり、サッカーの朝練も間違えてすっぽかす大失態。

この強力な菌、免疫力が落ちてる我々を媒介にこの村で大暴れしていたようす。

ご近所さん、親戚も撃沈してましたし学校も休む子大量発生だったそう。

子供達がいる状況の病気は辛い。

独身時代の一人暮らしで病気するのも孤独で寂しかったけど。

世話をしなければならない子供達を抱えながら病気になると、一人暮らしの孤独な病人とどっちがいいんだろう、なんて事が頭をよぎります。

それは小学生の頃に、無意味に誰もが投げかける、

カレー味のうん○とうん○味のカレー、どっちがいい?

くらいの究極の選択かもしれません。

あ、お食事中の方がいらしたら大変失礼しました。

とはいえ、不幸中の幸いだったのは、私と夫の絶不調が同時に起きなかった事。

一人がダウンしてももう片方が機能してれば家族はなんとか日常生活を送る事ができる。

ああ、助かった。

そうだ。

4月からの新生活。
新しい学校生活。
社会人になる新生活。
子供達の保育園生活。

とかもありますよね。

特に産休や育休取られて社会復帰される方。
Twitterでも流れてきたのですが、子供は預けてもすぐに風邪をひいて保育園を休まざるを得ない。

仕事復帰に張り切っているかもしれないけど、子供は保育園で病気もらってきますよ。
焦らずに仕事と両立しましょう、と。

そうなんですよ。

独身時代は知らなかった。

というより、息子1号しかいない時は気づかなかった。
赤児や子供は菌を持ち帰ってきます。

フルタイムで働く友人も言っていました。息子さんが赤ちゃんの頃は薬ばかり飲ましていた、と。

当時は私は息子1号だけで預けた事なかったので、イマイチその原因を理解してなかったのです。

なんなら、その友人の子は身体が弱くてうちの子は丈夫だと勘違いしてました。

お恥ずかしいほど無知。

家庭内にいたうちの子が菌に晒されてなかっただけの話。

それに引き換え、息子2号は毎月風邪引く赤児で。

あっという間に薬がなくなる。

え?なにこれ。息子1号の薬、賞味期限切れるくらいにほとんど飲んだ事ないのに。

しかも赤児は風邪ひくと必ず吐く。着替えさせる。

また吐く。

赤児が吐くのでラグの上にヨガマットを置く。これは本当に名案だった。案の定このヨガマットの上で大嘔吐をかましてくれた。グッジョブ、ワタシ。

洗濯物の量が半端ない。

新生児時代。確か前日も選択したはずなのになぜ赤児の服が3枚もあるんだ。うちは三つ子がいるのか?違う、3回吐いたから服が3枚あるんだよ。シーツも干してる。これが赤児のいる生活のリアルです。

睡眠も満足に取れなくなる。

赤児は風邪を引くと物凄く機嫌が悪くなりママ以外の人を受け付けなくなる。

結果的に何もできなくなり、ただただ面倒。

これが三日くらい続く。

早く良くなれー。

で、治ったと思ってしばらくするとまた同じ状況に。

毎月風邪引くの、まじで勘弁してくれよ。

で、ある日いつもお世話になっているクリニックで予防接種の際に聞いたのです。

「この子、身体弱いみたいで。長男と違って毎月風邪引くんですよね。」

先生は笑いながら、

「ああ、上に兄弟がいる赤ちゃんは皆そうよ!お兄ちゃんが幼稚園から色んな菌を持ち帰って来るからね。一人っ子で預けられてない子は無菌室で育っているようなものだったんだから。ま、だんだん免疫力ついて丈夫になるから。」

なんだ!そんな事だったのか。

息子2号、一歳くらいまでは本当に毎月風邪ひいて、でも今はすっかり健康そのもの。
で、今は赤児がまた毎月風邪ひいてます。

仮に今赤児を預けて仕事したら、今以上に風邪を引く事が多くなるのかもしれない。

風邪だけに留まらず、子供がいると予定通りに事が運びません。

生活が子供のペース主流になる。

こんなはずじゃなかったのに。
また仕事を休まないといけない。
会社の上司や同僚に気を遣い、もうこれ以上自分も休む訳には行かないし、と。

それでも、子供は成長しながら毎日が過ぎてゆきます。

可愛い盛りが過ぎて赤児が風邪ひいて吐いてた事なんか忘れてしまう。

共働き、もちろん仕事と育児と家事の両立が実質的に大変で一日があっという間に過ぎます。

私も共働き時代、ご飯をちゃんと作る余裕はなかったし、とにかく自転車操業みたいな気分でした。

でも、一番大変なのは子供達の体調不良をはじめとした不測の事態。
気づけば乗り越えてる、あんな事もこんな事も。

家事も仕事も子育ても全部パーフェクトを目指したいけど、頑張り過ぎて八つ当たりするくらいなら適当に笑顔がある毎日の方が家族はたぶん幸せです。

とにかく心も身体も健康であればそれでよし。

4月からの新生活、よき日々となりますように。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。