おすすめの第二外国語は?
ニーハオ、二ホンコンです。
新入学の足元がもうそこまで聞こえてきております。
この時期に新入学や大学生で履修し始める学生さんやその親から
タイトルの質問を受けます。
おそらく質問者の中に決まった答えはあると思うのでので、いつも
「本人がやりたい言語をやるのが一番」と答えています。
ただ、よくよく話を聞くと
「他の言語に興味があるけど、やっぱ将来使えるのはチャイ語じゃないか」
と思っていると。でも中国語は学習しやすいのかどうかわからないから
教えてほしい。この質問が本当に多いです。
いっこ言っていい?
チャイ語じゃなくて、チューゴクゴねチューゴクゴ。
敢えて厳しい事実をいうなら、チャイ語と認識して学んだ人の中で、
モノにした人は周りにはおりません。
なので、第二外国語は「どの言語でもいいけれど、習得
できるか否かはその人自身にかかっている」です。
ここからは中国語といいますが、第二外国語でよくある
「フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国語・ロシア語」の
うち、どれが学びやすいか、でお話します。
もちろん、ヨーロッパ文化に興味のある人もいるので、その人たちは
最初からうしろの3言語は選択肢になく、欧州3言語で悩んでいるはず。
ただ、もし「学びやすい言語はなんじゃろ」と考えるのであれば
私がこの中の言語で一押しは中国語です。
もちろん、どの言語も難しいのだけれど、日本人や日本語の特性が
が中国語学習にはアドバンテージになる気がしています。
①漢字!
このアドバンテージは大きすぎる!学校って書いたら学校だし、医院
って書いたら病院だし、と言えなくても書けばわかる単語が多い。
でも、この利点は諸刃の剣で、全然違うこともあり誤解も生みやすい。
中国語では「愛人」とかいて「不倫相手じゃない、れっきとした配偶者」だし、
「老婆」と書いたら奥さんだし、 「聞」は聞くじゃなくて「嗅ぐ」。
「経理」は経理の、社長。なので、中国人社長が自身の名刺を差し出しても、
「ただの経理のおっさん」と誤認識されるのがつらいところ。
数字も、一から十まで言えれば、11以上は「十一、十二・・」と
漢数字をそのまま中国語読みすればいいだけの話。
余談ですが、フランス語での99は「4×20+19」と表現するんだと。
複雑怪奇すぎて数字の沼から出られなくなる!
その点中国語なんて「九十九」。なんなら九(jiu)と十(shi)が言えれば
OK!
ひとつ問題なのは、九のことを「ジィウ」というのが10と混乱
するくらい、以上!
②文法は英語と同じ
SVO式なので、英語と同じ並びで基本の文が出来上がる。
「私+来る+日本」「私+いる+病院」なので、実際に書いても
「我来日本」「私在医院」。なんとなくわかるのがありがたい。
そういう点で、中学英語の知識さえあれば没問題。
①②だけ考えると、「基礎英語の学習経験がある日本人」
は全員相当なアドバンテージがある、と思っております。
ここまでだと、じゃあヨーロッパ言語もアルファベット読み
ができたりするものもあるんじゃないか、とか言われる
かもしれませんが、次に挙げる③は、語学学習において、
圧倒的習得のハードルをぐぐっと下げるものと信じています。
それは
③動詞の変化がないこと
これはデカい!他の第二外国語との差が大きすぎる。
例えば、「来」(lai)を
一人称「私」だろうが「彼」だろうが「あなた」だろうが
同じ、これは楽だ。三単元Sとか不要!
しかも、現在も過去も未来もすべて「来」。
これは強烈に中国語を押したいポイントのひとつです。
ヨーロッパ言語は主語でも変わるし、女性男性中性名詞なんて
ものが存在するるし、過去も大過去中過去小過去があるとか。
詳しく知らないのだけど、どうやって覚えるのか本当に謎です。
これまた余談ですが、難しいといわれるロシア語は、動詞「来る」の
主語が違えばもちろん変わるし、その来る方法、たとえば
徒歩なのか、船なのか、飛行機なのか、往復なのか片道なのか、
立ち寄りなのかでその「来る」の表現が変わるんだとか。
わたし、具合悪くなりそう。。
中国語は、この動詞のハードルが苦しくない。
もちろん、これ以外にもいろいろ学んでいくうちに
出てくることはたくさんありますが、早い段階で出てくる
動詞表現において、この低いハードルを皆ひょいと越えてくれ
「えっへん、中国語できるかも」となってくれる。
それがもう少し勉強してみよっかな、になればいいなと。
ここまで書いて、もう一度第二外国語一覧を列挙します
「フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・韓国語・ロシア語」
どうでしょう。中国語は学びやすいと思いませんか?
春からの第二外国語でお悩みの方がいたら、二ホンコン老師がこんなこと
行ってましたとお伝えください。
3月22日 ニホンコン
追記:1号が合格した県立高校は珍しく第二外国語の選択があり、先日履修登録を
してきました。上記プレゼンは一切しなかったにも関わらず中国語を選択。
もはや、始まってもいないのに親の私が前のめり。