子供達と海

おはこんばんちは。飯塚です。

地震があったようですね。

ご無事でしょうか。

実は私、仙台出身。母にラインで確認するといつものように何事もなかったようでした。

ただまた余震があったりするかもしれないので、どうぞお気をつけてください。

こちらはコロナのニュースさえ、もう聞かなくなりました。

ウクライナ情勢がずっと緊迫している事もあり、2週間、日常の変化に触れずにいましたが、今日は違う話をします。

実はアイルランド、2月末にはコロナのマスク規制が無くなりました。

それまでは屋内はマスク着用でしたが、2月21日からマスク着用義務は病院のみになったのです。

2月21日は学校の先生もマスクなし、晴れ晴れとした顔で生徒達を出迎えていました。

お店などはスタッフはまだ着用率高いですし、年配の方は割とつけてますが、他の世代はほとんどつけてません。

私も今はマスクはしません。

ちなみに田舎の村は元々、外でもマスクする人はほとんどいませんでした。人口密度が高い街だとマスク着用率は上がりましたが。

日本はかなりマスク着用率が高いそうなので、特にマスクをほとんど着用しなかった息子達が日本に順応できるのか、帰省の際に日本の動向が気になります。

まだ帰る予定はちゃんとはないんですけどね。

海の生き物は魚だけじゃありません。

我が家は海から歩いて10分。

義理の両親の家からは海が一望出来ます。

我が家から車で5分の義理の両親宅。去年の夏はいい夏でした(暑いって意味です)

ビーチまで徒歩三分。

季節を問わず、子供達は海に行きます。

夏はもちろん泳ぎます。

そういえば、コロナでイギリス、アイルランド全土で空前の海水浴ブームになりました。

その人達は真冬も泳ぐのです。

ロックダウンでお店も閉まり、友人宅の訪問も禁じられたため人々は海に集まり泳ぎ、ポットに用意していた熱い紅茶とスコーンを皆で食べる、みたいな事をしてましたね。

そのビーチ、たまにアザラシが来ます。

ラッコも見えます。

イルカやジンベイ鮫の群れが来る事もあります。

2年前には幹線道路沿いの湾にイルカの群れが出没していると夫から電話で知らされて駆けつけました。

イルカのせびれ

海沿いの道には大勢の人が海沿いの歩道を埋め尽くしていました。

歩道の人だかりに、通りすがりの車も次々と止まりスマホを海に向け始め。

暇人大集合

知り合いの70代の女性ですら、こんなイルカの群れは見たことがない、と珍しがっていたので貴重な瞬間に立ち会えたようです。

この騒動、確か朝10時くらいだったのです。息子1号は学校に行っていて。学校が終わった時間2時前に息子を迎えに行き、そのまままたここに戻ってきたら、もう誰もおらずイルカ達はいなくなっていたようでした。

イルカがこのまま居着いたら観光資源になるんですけどね。

きっとレストランとかホテルが周辺に建設されるはずです。

アイルランドのDingleという場所にFungiという名の1頭のイルカが1983年以降に居着いたおかげでボートツアーができたり、一大観光スポットになったのですから。

しかし、そのイルカは2020年10月以降姿を見せなくなってしまいました。

もう40歳以上なので亡くなったのだろうと言われています。(野生のイルカの寿命は20年から30年、個体によっては80年と幅があるようです)

昨年の夏は義理父、夫、息子がボートでサバ釣りに出た際、ミンク鯨がボートの真横に来て大きな口を開けたのだそう。

ミンク鯨がボートの真下から頭を出したら転覆する恐れもある。息子達は声を出さず静かに鯨が去るのを待ったようです。

話と写真だけでも恐ろしい。

ボートの上から撮影したミンク鯨。怒らせたら大惨事になるはず。
口を開けているらしい。

もちろん救命胴衣は必ず付けてるとはいえ、アイルランドの冷たい海に投げ出されたら大変。

特に息子は低体温で助からないんじゃないか、と思います。

いや、ほんとに笑い話じゃないよな、と背中が寒くなりました。

近所に大物が漂着しました。

そして、2週間前。

友人が浜に打ち上げられた鯨の写真をインスタにアップしているではないですか。

何やら子ども鯨の死骸が漂着したようです。

場所はなんと義理の両親宅から徒歩三分。

という訳で息子達も見に行きました。

fin whale, ながす鯨だそうですよ。子供鯨でも巨大。

鯨には気の毒ですが、子供達は大興奮。

長さにして10メートル位の本物の鯨に触るなんて滅多に出来ないので単純に面白がる。

ただ、日当たりもいいし気温が上がってきていたため、何日か経つと腐敗もし始め匂いもきつくなりました。

このまま内臓腐敗が進むと発酵し破裂するようで、その瞬間はまさに悪臭が爆発するんだそうで心配していたら、ストームの日にこの鯨は波にさらわれてなくなってしまいました。

夫をはじめとした地元民は、最後に鯨の骨を欲しがっていたので残念がっています。(骨はただインテリアにしたかったらしい…。)

これからまた暖かくなりボートを出せるようになれば、蟹を捕まえたり、海でカヌーをしながらアザラシを見られます。

海の暮らしに慣れると、内陸で暮らす事は退屈に感じる、と聞いた事があります。

特に子供達は日常の遊びが海。
夏に釣れる鯖や海藻は食卓を豊かにしてくれますし、内陸部にはもう住めないです。

子供達は海水浴と鯖釣りができる夏を待ち望んでいます。

去年の夏。カニを捕まえましたがまだ小さすぎる(もっと特大になります。美味しいよ)ので放しました。

ちなみに3月17日はセント・パトリックスデーです。(こちらはまだ時差の関係で3月16日23時)

来週は三年振のパレードの様子をお伝えします。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。