あんこ好き
ニーハオ、ニホンコンです。
一週間が早すぎて、気ばかり焦る今日この頃。
こんな時こそ、甘いもので鋭気を養いましょう。
みなさん、洋菓子派ですか?和菓子派ですか?
私は洋菓子とか和菓子とかの二択ではなく、「あんこが好き」です。
美味しいあんこを求めてひたすらグルグルしたいのです。
この日はお江戸仕事で紀尾井町に打ち合わせで行った帰り、四谷まで
歩いたときに「ああ!久々の四谷!ならば絶対わかば寄ろう!」
と、同行した仕事仲間を道連れにしていざわかば。
「わかば」とは、東京三大たい焼きのひとつとも言われる、昭和28年創業の
古ーいたい焼き屋さん。
あとの2店は、およげたいやきくんのモデルとなったといわれる、麻布十番の
浪花家総本店と人形町にある柳屋。どちらも食べたことあります。
好みは人それぞれですが、私は個人的にわかばのあんこが断然好みなのです。
ああ、舞い上がって外観写真撮るの忘れた!
路地裏に入ると、遠目からでも分かる前前前世、もとい行行行列!
3時過ぎという変な時間にも関わらず、ちょうどお店からぐるっとL字に行列が
できていました。
どうよこの21世紀に一枚一枚手焼きするっていう職人の技。
おせんべいしかり、たい焼きしかり、東京にはこういった昔ながらの手作りオヤツが
今だしっかり残っていて、根強いファンに支えられているのがよく分かる。
なんかもう舞い上がる、舞い上がるのと、次いつ来れるか分からない!で
20尾も購入してしまった。
そして、「もう1尾、その場で食べますので」と追加。
ああ!これこれ!
パリっとした薄い皮と、しっぽまでギュウギュウに詰められたあんこが
もう幸せのなんのって。あれ、私溺れそうになるほど日々いろんな打ち合わせやら
勉強やらでアップアップしてたのに、この瞬間ばかりは水面から飛び出て天に
昇りました。
こじんまりとした店内の中の一角にイートインスペースもあり、小さな椅子に
ギュウギュウと友人と座り、2人でアチチ、アチチと言いながらたい焼きをほおばる。
ああ、私こんな時間が欲しかったんだわ。
思えば年が明けてからというもの、1号の受験で家族の健康に気を使い、
2号のミニバスでは役員となり、3号の送り迎えをしながら、仕事の準備と
打ち合わせ三昧の日々。
無事に試験が終了した後は発表まで2週間という長さにモヤモヤと過ごし、
合格の吉報に涙し、その涙乾かぬうちに大量の書類の記入と銀行手続き。
終わったらやれ卒業式だ合格パーティーだと気持ちが慌ただしくて仕方ない。
緊張と悶々と感涙と焦燥のはざまであっちこっち旅してた気分。
日常から遠く離れ、わかばの濃いあんこでガツーンと甘さを体に入れて
幸せな気持ちになりながら思ったこと。
それは、「思うがままに動けて過ごせる時間」が久々に持てたという嬉しさ。
一緒に行った苦楽を共にする仕事仲間であり友人も、同じ釜の飯を食うならぬ、
同じわかばのたい焼きを食らい、次のハードルを越える鋭気を養ったに違いない
と勝手に信じ込んでいる。
つかの間のリフレッシュ、たい焼き1尾でどのくらい充電できたかは未定ですが、
4月に入った瞬間から押し寄せるビッグウェーブに乗って華麗なライディングが
できるよう、今から準備しておきます。
3月15日 ニホンコン
追記:本当のビッグウェーブではありません。仕事ウェーブです。