語学の楽しさ。
新しい言語を学ぶ時の壁と楽しさ。また久しぶりに、じっくり味わっています。仕事が忙しくて、家事で時間がとれなくて。勉強を始めると、すぐ眠気が襲ってきて。今日は教科書の復習を何ページ。新しい単語をいくつ。アプリで発音練習を何コマ。決めた目標を毎日こなせるように計画表を作っても、○をつけられる日が飛び飛びになることもしばしば。勉強リズムが乗らない時に、「楽しさ」の方がやってきてくれると、穴あきになっていた計画表に、どんどん○が増えていきます。
ニホンコン先生との中国語の授業。飽きないように、興味が持てるように。毎回、趣向を凝らしてくださる先生。今週の授業は、「色」のくくりで単語をじっくり解説。へぇ〜、ほぉ〜、そんな意味が!と、楽しさの連続でした。
まず、赤。中国語では「红色(hóngsè)」。辞書をひくと大きく7つの意味が載っています。①形容詞「赤い」これはもちろんすぐ分かる。②形容詞「めでたい」お祝いごとは確かに赤のイメージですね。日本語の感覚と同じ。③形容詞「順調だ、もてはやされている」ほ〜、そういう意味にもなるんだ。と思ったところで、先生の手作りシートに書いてある単語の意味を考えてみましょうタイム。「走红(zǒuhóng)」歩く、行く、動く、運ぶの意味を持つ「走」に「红」をつけるとどんな意味になるでしょうか?順調に行く。もてはやされる+動く。答えはチッ、チッ、チッ、ポーン。はい、時間切れ〜。と、私はなってしまったのですが、答えは「人気が出る」でした。順調に行く。ってことは、人気が出るってことだー、確かに。
この流れでもうひとつ出てきたのが「红人(hóngrén)」。これはわかる、なんとなく想像がつく。人気のある人っていう意味ですよね?ニホンコン先生。そうそう、人気のある人、有名人でもあるし、「ホットな人」のニュアンスが一番近いかなー。赤、唐辛子、ホット!
ワン・ツー・スリー・フォー!
中国語の意味、探して歩いた~ 右へ左へleft and right
ニホンコン先生出会えてよかった~ うれし恥ずかしOh my heart
新しい単語に出会えてうれしい僕の 体の一部がHOT! HOT!
HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT! HOT!
「红人」という単語。藤井隆さんとセットで、私の頭の中にしっかりインプットされました。こういうイメージがついちゃうと、絶対忘れない。そんなホットな流れでもうひとつ、先生のシートに書かれていた言葉「网红(wǎnghóng)」。网は、ネットを意味する中国語。ネットでホット。ワン・ツー・スリー・フォー!頭の中にミニ藤井さんを踊らせながら、嬉し恥ずかし考える。ネットの人気者。YouTuber?ネットアイドル?インスタグラマー?そうそう、それを総括していうと?答えは「インフルエンサー」でした。あぁ、なるほどー!!!トリビアの泉をやってる時代なら「へぇ」ボタンを20回押したい。(「へぇ」ボタン。50回くらい押せるのかな、と思っていたら1人が押せる最高が20回でした。へぇぇぇ。)
他にも「红包(hóngbāo)」は、辞書にのっている2番目の意味の、めでたいこと+包むでご祝儀、お年玉のこと。「红事(hóngshì)」はそのまま、めでたいこと=冠婚。じゃぁ、「葬祭」は?と、この流れで思いますよね。日本のイメージでいくと「黒」がつくのかなと思ったのですが。答えは「白」に同じく「事」。「白事(báishì)」が葬祭、お葬式を意味する単語でした。そういえば韓国の歴史ドラマを見ていても、王様が亡くなると両班や商売人の人たちが白装束を纏っていた。あれも中国からの流れだったのか。
「白」もいろんな意味を持っている。色の「白」を意味するのはもちろん、面白かったのは「無駄」を意味することでした。「白学(báixué)」で無駄に勉強する。「白費(báifèi)」で無駄に使う。「ただ」という意味もあって、白に食べるをくっつけると、「白食(báishí)」でただ飯。「何も加えない様子」という意味では「白手(báishǒu)」と書いて、そのまま白い手という意味と「素手」という意味がある。頭の中でミニ藤井さんをいくら踊らせても、浮かばなかった「白字(báizì)」。白い字ってなんだろう。答えは「あて字、誤字」という意味でした。
きっと良いことを意味しないであろう黒は、中国語で書くと「黑(hēi)」。シートの「黑」の欄で一番最初にでてきた単語は、黒と車を意味する「车(chē)」をくっつけた「黑车(hēichē)」。黒い車、霊柩車でしょうか、先生。日本だとこれ、黒じゃないからなかなか想像つかないよね。これ実は「白タク」のことなの。へぇー!また20回、ボタンを押しました。白タクなのに、中国語になると黒タク。頭の中に白タクと黒タクが2台ぽわんと浮かんで、もう絶対忘れません。
黒いお客さん「黑客(hēikè)」でどんな意味だと思う?嫌なお客さん。迷惑なお客さん。昔で言う総会屋みたいなことでしょうか、先生。これは、音からきてる単語なんだけど、意味的にはぴったりな単語。「ハッカー」のことを黑客っていうのです。へぇー!20回。おもしろい〜〜〜!パソコンに飛び込んだ全身黒タイツのもじもじ君が、データを盗んで唐草模様の風呂敷に詰め込んで去っていく姿。ばっちり「黑客」と結びつきました。
他にも、緑、青、黄色など。色にまつわる単語を調べてみると。想像しているままのものもあれば、全く違う意味も出てきて面白い。母語と新しく学ぶ言語の小さな差異を発見するたび、学ぶ楽しさが増えていく。時折壁にぶつかるけれど、こういう楽しさが壁を上回る回数でやってきてくれるから、新しい言語を学ぶことやめられないんですよね。
今天白天是儿子运动会。今日の昼間はこどもの運動会です。「白天(báitiān)」が昼間という意味になるのも、とっても美しい。
皆様、よい週末をお過ごしくださいませ。周末愉快!