縦走グルメ ごちそうさま
本州をひとつの山脈に見立てて山口・秋吉台をスタートして、68日でゴールとなる青森・八甲田山にたどり着くことができました。いえい!
移動距離は2900km弱、獲得標高92,000mくらいでした。
これだけ動いて実感したことは、人間というのは実に燃費の悪いものだということいです。そんなに食べるのかというほど、思った以上にいっぱい食べます。
というよりも、いっぱい食べないと動けなくなります。毎日、成人男性の2〜3倍くらいは食べていました。縦走グルメとして紹介してきたのはその一部です。
自分が口にしたものによってしか、体はつくられません。もちろん、走り続けることもできません。食べるということは、生きること、走ることに直結していると改めて感じる日々だったとも言えます。
経験則にすぎませんが、弱気になっているときは、たいてい何かを食べると気持ちが上向きます。なので、疲れを感じたり、ネガティブな考えが浮かんできたりした時は、きまって手元にある行動食を口に放り込むようにしていました。
よくない考えは空腹によって運ばれてきます。疲弊した時、悩んでいる時ほど、しっかり食べて寝ることが、一番の解決法に思えます。
そして、その効果をさらに増してくれるのが、誰かと一緒に食べることです。食事を誰かと共有すると、美味しかったものはさらに美味しく。マズかったものも少し美味しく感じられます。
走るために食べなくてはいけない。そんな義務的な側面もなかったわけではありません。だからこそ、食べることを楽しみたくて縦走グルメとして、ゆるっとお伝えしてきました。
(途中からは書いている余裕があまりなく、山口先輩の代筆に頼りきりでした。ありがたや)
まだまだ書きたいことは山のようにありますが、今回はここまで。長くて濃密な夏の旅はひとまず終わりです。応援ありがとうございました。おつかれ山でした!