どっち派ですか?

おはこんばんちは。飯塚です。

アイリッシュの夫が日本で一年生活して違和感を覚えた事の一つが、日本人がよく血液型を聞く事。

確かにヨーロッパ人は自分の血液型すら知らないようなので、血液型で性格判断というのは意味不明なようです。

ちなみに私はO型です。

大雑把。まぁまぁ人当たりはいい。とか。本気でキレると黙る、とか当たっている気もします。

たまにB型に間違われる事もありましたが、A型は言われた事ない気がします。

ちなみにアイルランドは兄弟の有無、出身地を聞くのが一般的です。

長年の友でも知らないことはある。

最近、付き合いが20年にもなる友人とお互いに新発見をしました。

チャットで彼女がふと、ストレス解消は子供達の耳掃除と言うのは私には全くもって意味不明で。

耳垢が乾いてるとそういう感覚なのか!
と思わず呟きました。

すると彼女、この時まで耳垢湿ってる派の存在を知らなかったそうで、その彼女の驚きは更に私を仰天させたりして。

まさかの耳垢、耳掃除ネタで数日に渡りチャットが続いてしまいました。

暇なのか、いや、平和なんですね。

あなたの常識と私の常識。

耳垢は乾いてる派と湿ってる派がある。

または、

耳掃除に耳かきをつかう、または綿棒を使う派、とも言えます。

私は湿ってる派。また私の日本の家族もほとんどが湿ってる派なので綿棒。

なので、耳かきは使った事がなく、子供の頃は耳掃除になぜ耳かきを使うんだろう、と思っていました。
あんな小さなスプーンみたいなのでどうやって耳垢を取るんだ、と。

子供の頃、親から聞いたのが、耳垢には2種類あり、日本人はカサカサで乾いてる派が主流だけど、うちの家族は湿ってる派。

湿ってる耳垢は優生遺伝で遺伝しやすい。

欧米人はほとんどこの耳垢だと。

この話はある意味私の中で常識のようなものでした。

日本人共通認識の、赤ちゃんのお尻には蒙古斑がある、みたいな。

話脱線しますけど、白人の赤児には蒙古斑はありませんし、白人はその存在すら知りません。
英語では蒙古斑をMongolian spot と言いますが、それも知られてないので、話をしても???な反応をされます。

現に息子1号誕生時に、夫の家族もうちの子の蒙古斑なお尻を珍しがり、更にGoogleで画像検索して仰天してました。

また、我が子達が産まれた時に産科医に蒙古斑を記録するよう依頼しました。
じゃないと幼児虐待を疑われる可能性があるからです。

実際、そのような事例が欧米ではあると聞いた事があるので。

確かに、蒙古斑を知らずに幼児のお尻に青い痣を見つければ虐待を疑うのは当然かもしれません。

話をお尻から耳に戻します。

日本人の耳垢はカサカサの乾いてる派が主流なので、私の友人のように世の中にはネトネト湿ってる派が存在する事を知らない人、いるんでしょうね。

欧米で耳掃除ビジネスは流行るのか?

ちなみに英語だと耳垢はearwax 。

言葉の響きから湿ってる感あるし。

仮に欧米人の耳垢が乾いてたら、earpowder とかだったかも。

そんな事も考えたり。

昔夫と秋葉原を歩いていた時に、ビルの屋上に女の子の膝枕で耳かきする店の特大看板があり、日本特殊の商売にアイリッシュの夫は仰天していました。

男性は女の子の柔らかい膝枕で耳かきしてほしいとか聞いた事ありますが、あれはやっぱり乾いてる耳垢の人の感覚なんですかね?

とか、新たに疑問がでてきました。

日本発のネコカフェが今や海外でも流行ってるようですが、耳掃除系ビジネスは見込みあるのかな。

欧米人のネットリ耳垢だと、いや、あんた耳鼻科行けよ!的な感覚に捉えられそうだし。

実は、日本を離れる時友人に、漆塗りの豪華な耳かきを頂いたのですが、耳掃除に綿棒を使う私と耳垢湿ってる派のアイリッシュの家族だと、この耳かきは使うシチュエーションがないわけです。

当時、義理母にこの耳かきを見せたら、「まぁ、きれいなマドラー!さすが日本の伝統工芸品は美しいわね」
と、耳かきだと連想されるわけもなく。

私は耳かきだと説明したか、その記憶は抜けているのが悔やまれます。

出会いをより刺激的にする話題でも。

そもそも、日本人の血液型を聞くというのは日本は他国より4つの血液型がバランスがとれて存在しているからだ、という説があります。

国によってはAB型がほとんどいなかったりするみたいです。

血液型を聞くのは、あまり知らない相手との会話のとっかかりには確かに有効です。

しかし、たまには趣向を変えて、

乾いてる派?湿ってる派?

なんて聞いてみるのもいいかもしれません。
いや、怪しまれるか。

勇気のある方はお試しください。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。