語学の神様

ニーハオ、ニホンコンです。

1月から一緒に中国語の勉強をしてきた土曜担当、こいけはなえさんが、
HSK(漢語水平考試)の2級と3級にダブル合格をされました。

半年で、中学卒業、いやもっとかな、くらいの英語力を身に着けた、
くらいの快挙です。ほんとスゴイ!(あ、すごいのは本人で、センセで
ある私は中国めちゃんこ面白いよーとのたまっていただけです)

語学の学習って、継続していたらきっといいことがあると信じてます。
語学の神様が、ご褒美をくれるんだと思うのです。

きっと彼女の場合は、合格という二文字だと思うのですが、まだまだ
神様は見ていてくれて、おおきなギフトをくれると思っております。

今日はこれまで中国語に出会った学習者の、記憶に残ってる
エピソード大賞をお話します。

北京でサソリを食べたヨ!かっぱえびせんダヨ!

①中国人のおじさまに見初められたで賞

以前、キレイどころが集まる、某高級ブランドの店員さん向けに
中国語研修をしていました。

当時、まだインバウンド黎明期。中国人で個人旅行で日本に
来れる人なんてまだ一握りの富裕層だった時代。そんな中、
個人旅行で日本を旅していた中国人の中年男性が、お店で
買い物をしました。

中国語を学習していた彼女が男性の接客をしたところ、
たいそう気に入られ。(そりゃ、キレイだし、サービスも
いいから当然だ)

その後旅先の行く場所行く場所から、熱烈な絵葉書が届きました。
富士山五合目から、広島の宮島から、とか。

毎回中国語が読めなくて持ってくるのだけど、とても感じのよい
でもちゃんと気持ちを送っている短文ラブレターでした。

そして、また東京に戻ってきた時には、某別の高級ブランドの
ボールペンをお土産に、また会いに来店したんだとか。
(もみじ饅頭とかじゃなくて高価なモノってのが中国っぽい)

「うわーー!それ、貰っていいの?!」と皆興味深々だったのだが、

「それが、めちゃくちゃ書きやすいの!さすが高級品だわ!」

と、あっさり貰って愛用していた。万に一結婚してたら、
今頃は億万長者か、ものすごい借金大王の奥様かどっちかだな。

雲南省の山奥で麺をご馳走になったヨ

②すんごいデッカイ賞状届いちゃったで賞

インバウンド全盛期、中国人旅行客がめちゃんこ多かった
同ブランドの東京のとあるターミナル駅店。

ここは中国人スタッフも常駐していたけれど、それだけでは
回らないので日本人スタッフも皆中国語研修を受けていました。

2015年から数年間は、中国語学習が仕事にモロ直結していた時代。
彼女たちももれなくその、中国語が話せる=業績UPの渦中にいました。

中国語を勉強=話せる=売り上げUP=個人ノルマ達成しすぎの
ループに入り、数か月で1年分の売り上げ達成する人続出。

「もうお店立たなくていいかも」と本気で言ってたくらい、
売れて売れて仕方なかった報告を毎週聞いていました。

んで、ある日。

「センセイ、どうしよう、中国のなんとかサイトってところから
突然ドでかい賞状が送られてきた」と報告が。

よくよく聞いてみると「アナタの店舗は、私共の旅行口コミサイト
の中で、非常に好評価が多いお店でした。よってこの賞状を送り、
その功績を褒めたたえてあげるでござんす」みたいな内容だとか。

(中国にはガイドブックというものがあまり存在しません。
旅はネットの口コミを見ながら行き先やお店、お土産をチェック
するのが常)

急に、そして勝手に送ってくるところ、すんごい中国です。

でも、デカすぎて貼る場所もなく、バックヤードで丸まってるんだと。
残念。

それよりも、今こんな時期に、あんなお祭り騒ぎみたいな売れ行き
じゃないことも残念。

すんごい美味しかった!というのだけ覚えてる

③のめりこみすぎて「会社辞めます」発言で賞

長年研修をしている都内のホテルでは、以前非常に
よく出来て、飲み込みも早い女性の受講生がいました。

あまりにも中国語が面白かったようで、テストは毎回満点。
自分でも手ごたえを感じていたようでした。

初級が終わり、成績が良かった彼女はそのまま中級に進級。
コトは中級が始まってまもないころに起こりました。

研修に同席していた人事の教育担当の方にいきなり

「ワタシ、会社辞めて中国に留学しようと思ってるんです!」と。

人事、大慌て!

そりゃそーだ。社員の人材育成のつもりでやっている研修で、
人材が離れちゃうなんてハナシは本末転倒すぎる。

担当者は優秀な人材が離職するのは是が非でも避けたく、
彼女を連れて「センセイ、どーにか言ってください!」と
私のいる教壇のところにやって来た。

ここはもう、辞める気マンマンの彼女と、辞めさせたくない人事。
私はどっちでも面白い人生だよなーと本気で思ったけど、
中国のことわざ、「百聞は一見に如かず」を、中国もいいコト
言うなーと思いながら彼女にこう言った。

「3泊4日でいいから中国行ってきなー」と。

そして、鉄は熱いうちに打ての彼女は、ホントにガッツリ有給を
とって中級終了までに1週間ほど中国の旅に出てしまった。

そして帰ってきてからすぐの研修で、私の顔見るなり

「センセイ、私、やっぱ無理でした!住むのはありえない!
私、日本で一生懸命仕事します!」って。

始めて渡中した人は、「絶対無理」派か、「まあイケる」派の
どっちかに分かれると思ってる。上海くらいなら後者で突っ走れた
かもだけど、上海から電車にのって田舎に行った行動力が
幸か不幸か、リアル中国トイレとその衛生状況を目にすることに
なったのだ。

きちんとしていて清潔で真面目な彼女に、きれいからバッチィまで、
なんでもござれのお隣の国は、相当なカルチャーショックだった模様。

それでも、一時だけでも熱に浮かされたように中国に向いたのは
きっと中国語の神様がふっと風を吹かせたのかな、なんて
思ったり。

中国語の学習ってなんだろう

今でもよく思います。

それでも、上に挙げた彼女たちも同様に、学習をしていたことで、
出会えた人や降って湧いたような出来事、そして、湧き上がる情熱。
これは、何もしていなかったらなかったかと。

もちろん、語学に限った話ではありませんが、中国語だけ切り取って
みたところ、あの大きな大地に思いを馳せることもできるし、
実際に触れてみたらうれしいことも、信じらんないくらいギャー!
なことも体験できるという、玉手箱なのかビックリ箱みたいな
壮大なオモチャの缶詰だと思うのです。

たぶん、私が一番それを体験したいから、こうやってずっとずっと
中国語に関わっているんだと思います。

さあ、いつでも降りてこい!中国語の神様!!

8月24日 ニホンコン

追記:冒頭のはなえさんの快挙は、こいけはなえのきになるものでどぞ!

ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。