勉強の相棒。
自分が納得のいく準備をして、手応えがあった時には「待ちに待った」と言えるはずの結果発表。最善は尽くしたけれど、短い時間でとにかく詰め込んで、チャレンジだけはしてみるという状態で受験したHSK漢語水平考試の結果が、8月18日にWEB上で確認できる状態になりました。
以前、韓国能力試験TOPIKを受験していた時は、結果が待ち遠しくてたまらなかったのに、今回はなんだかあの時のような気持ち的な盛り上がりがないのはなぜだろう。結果にアクセスできる8月18日も気付いたら夜になっていて、あぁ、そういえば結果が出ているかもしれないんだなぁとちょっとぼんやりしながらHPを開く。そんな状態でした。
なんだかちょっと盛り上がりにかける試験結果をお伝えする前に。受かったらまず、誰に感謝したいか。落ちてしまっても、まず誰に報告をしたいかを考えてみました。
SAKRA.JPのご縁で中国語を習うことができた、ニホンコン先生の顔はもちろん真っ先に浮かんだのですが。同時といっても良いタイミングで「あっ」と思い出したのは、この人でした。
韓国語の勉強をしている時も、中国語の勉強をしている時も。教科書は忘れてしまっても、携帯があれば勉強はできる。でも、この人がいないと勉強が手につかない。
さぁ、勉強をするぞと思い立った時。この人がカバンの中にいてくれないと、落ち着かなくてスタートができない。うん?カバンの中…。
語学の勉強の一番の相棒。常に横にいてくれないと困るのは、PILOTのVコーンさんなのです。
単語を覚える時、文章を覚える時。教科書を見ながら勉強する時、アプリで問題を解く時。手元にはノートとVコーンさんが必須です。この二つがあれば、いつでもどこでも勉強ができます。ノートは、できれば方眼のものがベストなのだけれど、なければないで困らない。無地でも横線のものでも、書くことにはそんなに違和感がありません。ただ、ペンだけはVコーンさんの黒。でないと、どうも筆がのらないのです。「筆がのる。」正確には、語学の練習でひたすら文字を書き続けるときには使わない言葉ですが、ここはあえて「のらない」と言いたい。
カバンの中・ポーチの中・手帳のペン差しに。常時最低3本は、Vコーンさんと共に外出をしているはずなのに。打ち合わせ先に忘れたり、事務所に置き忘れたり、カバンを替えた時に入れ忘れたり。
ちょっとした空き時間に勉強。そんなタイミングで、Vコーンさんが見あたらない時があるんです。
仕方なくそこにあった別のペンで、カリカリとノートに単語を書く。文章を書く。なぜか、身が入らず勉強が5分と持たない。紙にペンが引っかかる感じと、インクの濃さと。その違和感は拭えないのです。
韓国語の勉強を始めた時、ひたすらハングルをノートに書き続けて、親指の付け根と中指の第一関節が痛くなることがよくありました。その時はまだ、ボールペンの重要さに気づいていなかった。とにかく書き続けるので、インクもすぐになくなる。100円ショップで10本入りのボールペンを購入して、使い切ったら次へ。書き心地やペン先の硬さのことも気にせずにいました。ある時、ふとVコーンさんでハングルをノートに書いてみると。ほとんど力を入れずにスラスラ文字が書ける。長時間ハングルを書き続けても、手が痛くなっていない。別のペンを使っているときは、筆圧が必要だったことに、あとで気づきました。
ここで突然ですが、Vコーンさんのプロフィール紹介(PILOT 製品ページ参照)です。
製品名:Vコーン
価格:110円(税抜価格 100円)
種類:水性ボールペン
サイズ:最大径φ 11.3mm 全長 135mm
ペン先:極細0.5mmボール
方式:キャップ式 直液式
1990年に誕生したVコーン。1991年にはグッドデザイン賞も受賞している水性のボールペン。軸が透明で、インクの残量がわかりやすい。
「直液式」とは。直接、液(インク)が軸の中に入っている仕様のこと。インクのタンクから、ペン先にインクが伝わっていく際に、気圧や温度変化によってインク内の空気が膨らむと、蛇腹状のコレクターにインクが保留される機構になっているのだそうです。
今はなかなかその体験もできなくなっていますが、海外に旅に出る時も、もちろんVコーンとノートは機内にもちこむ。目的地に到着するまでの間、現地の言葉を勉強する時もwith Vコーン。ノートに文字を書き続けていると。中指の先から第一関節までが、真っ黒に汚れることがしばしば。ティッシュで何度もペン先を拭っても、気がつくとまた指先が黒くなっている。
飛行機の機内の気圧は0.8気圧程度。ペン内部の気圧は大気圧(1.0気圧)と同じ。相対的にペンのインクタンク内部の気圧の方が大きくなってしまうので、飛行機の中で直液式のペンのキャップを開けると、吹き出してしまうことが多いのだそうです。(uniの直液式ボールペンについてのページを参照)SAKRA.JPのおかげで、飛行機に乗るとVコーンを駄目にしていた長年の謎が解けてしまった。
なんていう、ちょっとしたVコーンさんとの失敗談もお伝えしつつ。98%は、いいことしかない頼れる相棒です。描線は、細すぎず太すぎず。ノートに書いた文字を見る時、勉強した軌跡をしっかり感じることのできる太さとインクの濃さがあります。
外国語の勉強法で、ただただ文字をノートに書いて覚えるのは非効率!と書かれたものを見ることもありますが。語学を学ぶ時、自分にとっては文字を書く手の動きと同時に脳にインプットされる感覚がとても大事。そして、ふとノートを俯瞰したときの達成感は、やっぱり次に進む推進力になってくれるのです。
何より、Vコーンさんの「筆圧をかけず、さらさらと滑らかに文字を書ける」=ずっと疲れない、という特徴が、長年語学の勉強を支え続けてくれています。
そんなお守りのような存在のVコーンさんに、試験の結果を報告する時がやってきました。HSK2級、3級と照合番号を入力すると、結果が出てきました。
点数をご覧いただくと歴然。試験の後に感じた「聞き取りが全然駄目だった」ことが、点数にも現れています。(听力=聞き取りです)読解と作文は、まずまずだったものの。自分自身「しっかり理解できている」と納得しながら試験を受けることができていない部分が、点数にも現れている。
合格はありがたい。がんばった時間も存在してはいる。のだけれど、「やりました!」と思い切り、勉強の相棒に報告できる晴れやかな気持ちではないこの感じ。この感覚は、ずっと覚えておこう。
HSK2級は聞き取り100点満点、読解100点満点の合計200点の6割を取れれば合格。3級は聞き取り100点満点、読解100点満点、作文100点満点の合計300点の6割を取れれば合格になります。3級の説明には、「中国語を使って、生活、学習、仕事等における基本的なコミュニケーションができる。中国旅行の時も大多数の場合において中国語で対応することができる」と書かれています。
試験に合格はした、したけれども。「今日は、風が気持ちの良い日です。」これを、中国の友人に伝えたい。じゃぁ、なんて言う?というのがすぐに出てこないわけです。今日=今天、良い日=好的日、風=风くらいまではパッと出てくる。その後、うんうんと書き出してから出した答えが「今天是风心情的好的日。」しかし、この中国語で自分の伝えたいニュアンスが伝わるのか?までがわからない。
ある程度集中して詰め込んだら、試験はなんとかクリアできることまではわかった。けれど、自分の伝えたいことを多少間違っても、自分の言葉で伝えるられるようになるまでは、やっぱりまだまだ遠い道のり。Vコーンさんには、今後も生涯お付き合いをいただいて、折々で相棒に良い報告ができるように、共に歩んでいただきたいと思います。
今日は暑くなりそうですね。今天会很热。(ニホンコン先生!これで、あっていますでしょうか)
皆様、夏バテ予防にしっかり食べて、良い週末をお過ごしくださいませ。