待合室の思い出。

おはこんばちは。
飯塚です。

もう8月中ばですね。
我が子たちは毎日一緒にいすぎて飽きてきたのか、喧嘩が絶えない毎日です。

いや、違うな。

7月28日に産まれた赤児を我が家に迎え、3歳の息子2号は、ストレスなのです。
無理もありません。

予期しなかった大きな変化ですからね。

もっと3歳児を可愛がってあげなければ。
とはいえ、この子もあと一週間で幼稚園が始まります。

やったー!待ち切れない!

夏休みも間もなく終了です。

まさかの再入院。

赤児を出産し、「あー、これで全部終わった!」
退院しカオスな家に帰宅して3日後、家に看護婦さんが検診に来ました。

アイルランドでは出産後に看護婦さんが家庭訪問に来ます。
これは、母子の検診並びに家庭環境が子育てに適しているか、などをチェックするためだそうです。

高血圧が原因で2週間出産が早まり、入院中も降圧剤を服用していた私、血圧を測るとまた異常値に上がっている。
その日の午後にクリニックで再検査、なんとそのまま大学病院に再入院という予期せぬ事態に。

スーツケースに赤児と私の荷物を詰めて、再度大学病院へ。

こんな事あるなんて聞いたことない〜。

産んだら終わりかと思ってましたが、油断も隙もありません。

待合室で古い記憶が蘇りました。

5時半に病院に着き、血圧や尿や血を採りながらも、その都度待合室で赤児と共に5時間も待たされ、病室に案内されたのは夜10時半。

結局そのまままた三日間病室で過ごし、血圧が落ち着きやっと退院出来たのでした。

酷く退屈だった再入院とはいえ、しっかりと身体を診ていただいたのはありがたい事です。

病院の待合室でビスケットを齧りながら、旅の待合室の記憶が蘇りました。
そして退屈な病室で赤児の世話、数独をしながら、あの待合室の思い出を書き起こしました。

待合室。

旅をしていた時、待合室にいた累計時間は相当長かったと思います。

空港、駅、バスターミナル。

待合室は新たな出発を待つ場所。

そして私の旅の一番の悲劇も実は待合室で起こりました。

旅の最悪だった思い出話を。

大抵、思い出話はいい話。

でも、たまには最悪だった話をしてみよう。

この話も今となっては少しは笑えるし、これからイギリスに行く人にはちょっとくらい役にも立つかもしれませんから。

イギリスの空港入管の待合室。

入管でトラブルなんてあるわけない、と思っていました。

ワタクシ、世界中の誰もが羨む最強パスポートの持ち主ですよ?
世界でも常に上位のビザ要らずパスポート、JAPAN!!

犯罪、密輸、ドラッグに関わらなければ、いつでもどこでもスルリと国境なんて越えられると思っていました。

その時までは。

イギリス留学時にお世話になったホストファミリー。

かなり当たり外れがあるので人によってはホストファミリーとの思い出は最低、みたいな話も聞きますが、運良く私は素晴らしい家族にお世話になり、結婚後にも一度挨拶に行った事もあります。

そのホストファザー、私がお世話になって約4ヵ月後、奇しくも私が旅をしていた時に亡くなった、と知らされました。

ヨーロッパ、バルカンを約半年かけて周りイタリアからアフリカ大陸に飛ぶ予定をしていましたが、変更してアフリカに行く前に一旦、イギリスに行く事にしました。

お墓にお花をたむけるために。語学学校で知り合ったイタリア人の友人とも会う約束が取れ、久しぶりの再会を楽しみにしていました。

この話、長いので次週に続きます。

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村アイリッシュの夫、と3人の子供達(息子二人、娘一人)と暮らしています。