アイリッシュ的時間とお金の使い方。

おはこんばんちは。飯塚です。

東京は梅雨明けした、と聞きましたが、今年のアイルランドは夏真っ盛り。

去年は夏がなかった(寒かった)ので、暑くて晴天続きの今年は当たり年。

猛暑、25℃。

今週、場所によっては30℃越えの場所もあり、猛暑注意報発令されています。
日本と違ってクーラーないですし、都会の人は暑すぎるかもしれません。

とはいえ、田舎暮らしで海沿いにいると毎日海水浴行くので子供達は楽しそう。
しばらくこの感じが続いても無問題です。

今年はシュノーケリングを習得した息子1号。毎日ビーチに来ています。

衣食住での優先順位。

以前、アジア人の貪欲すぎる食への情熱とアイリッシュの食への関心の無さの嘆きをここで書いたことがありまして。

驚いた火曜日のニホンコンさんからチャットで、
食べ物に無関心なアイリッシュは何に情熱とお金をかけるの?
と聞かれました。

答えは、家です。

そして、これはアイルランドに限らず、欧米諸国に言える事ではないかと。

TVドラマや映画はその国の価値観が反映されていると思います。

日本のドラマは、とにかく食べ物や食事シーンが多い、と前も書きました。
韓国ドラマも含めアジア的な感覚は日頃の食への関心の高さが出ています。

対して、欧米のドラマや映画は食べ物にはフォーカスせず、家が登場人物の暮らしぶりを映し出している、と日々感じます。

人も羨む主人公の場合は、広々とした眺めがよいリビングの洒落たインテリアや壁に並ぶ家族写真、手入れの行き届いた庭、スッキリと片付いたオープンキッチンの豪邸に。

対して平凡な登場人物だと小さな庭と薄汚れた玄関。
生活感しかない狭いリビング。
物がごちゃっと並ぶキッチンカウンター、という具合に。
(ってか、これってうちじゃないか!)

アイルランドでは家の紹介やリフォーム、庭の手入れなどのTV番組も人気。

日本と違い築200年、300年の家は珍しくないし(地震もないから壊れない)、中古物件にお金をかけて改築して素晴らしい家に作り変えたりします。

家の修繕は何回しても終わりがない、
と言う話を聞いたとき、まるで美容整形みたいだな、と思いました。
いや、美容整形したことないですけど、一回したら直したいところが次々出てくるって聞きますよね、それと近いのかな、と。

ちなみに築70年の我が家も修繕はまだまだ序章でして。
今は停滞してますけど、また再開してあれこれ直す話だけはしています。

欧米文化は食や身なりはさておいて、家は美しく。
超豪華なキッチンはお客様が来たときに自慢する為にある。
汚さないように料理はしません。
その為にはオーブン料理メイン。コンロで炒め物や揚げ物なんてもってのほか。

家こそ人に見せるもの。

家の手入れに時間かけるので料理をする暇などない。というモットーの元に生きている人が多いと感じます。

我が家のお隣さんも、家の手入れに余念がなく、常に何かをしています。
住んで20年以上経つらしいですが、家の改築、増築を繰り返し、今や素敵な邸宅に。

それは日々庭の手入れを怠らず、壁もちょっと汚れたらペンキで塗り替え、外壁の汚れは高圧洗浄機で洗うというマメなお手入れを欠かさないからに他なりません。

対して家の手入れをしてない我が家。違いが歴然としているので引け目を感じてしまいます。

スイスやドイツ辺りだと汚い家や表の庭が荒れていると隣人から同調圧力がかかる、とTwitterで見ました。

なんとなくわかる、その感覚。
だって我が家も引っ越して翌年春に薄汚れた塀を塗りましたもん。
特に周りから何も言われませんでしたけど、こうもご近所さんが家に手をかけているのを日々見ると、小汚いままでは許されない空気があるのです。

我が家から車で30分の街、Cobh 家の色が落ちてきたら持ち主は塗り替えしないといけないんでしょうね。

日本は食、服、文化、文房具などは断然アイルランドより優れてる。
ただ、街並みや家の作りに関してはアイルランドの方が日本よりも美しいと思うことが多いですし、豪邸が普通にたくさんあるように感じます。
(日本を知らない友人は日本の住宅は白川郷みたいなんでしょう、と夢みたいな話をしてました)

一軒家は手間かかる。
アイルランドの会社で働いていた時に日本人の同僚のほとんどが
「面倒が多い一軒家よりアパート暮らしの方が楽でいいよね」
と話した、という話をアイリッシュにすると、信じられない!と驚かれました。

お金に余裕があったなら?

日本だとお金持ちやセレブリティは都会の高層マンションに住むイメージですが、アイルランドは眺めの素晴らしい所に高級住宅を構えます。

もちろん広い庭は庭師さんが頻繁に来て手入れをします。

素敵な家をコンプリートしたら、次に手に入れるのはリゾート地の別宅。

都会に住むお金持ちは田舎にサマーハウスを持っている事が多く、春から夏の週末に通うのです。

別宅が必要ない田舎の人はキャンピングカー、ボートを所有。

コロナで海外旅行が出来なくなり、キャンピングカーの需要が激増したアイルランド。

先にも出たお隣さんもキャンピングカーを持っていて、国内旅行はもちろん、車ごとフェリーでフランスやノルウェーまで旅したようです。

夫婦揃って昨年退職されたお隣さん、コロナになってから昨年、今年とキャンピングカー稼働率上がっています。

良いなぁ、羨ましい。

お金持ちの休日を初体験。

で、長い前置きをしてしまいましたが、先週我が家はお金持ちの方からボートをお借りして家族旅行をしまして。

夫はお寿司の職人とボート修理業を兼業しています。

最近修理したボートのオーナーは友人のお兄さんで近所の高級住宅街に住む方。

海を一望できる高台にあるお宅、バーベキューで伺ったら家の床や壁の素材そのものが高級感を醸し出していました。
おまけに家にはバーがありビールをタンクからジョッキに注いで飲めるという夢のような生活を送っているのです。

湾沿いの高台の高級住宅地に呼ばれてバーベキュー。子供達はプールで水遊び。

その方のボート修理を友達価格で請求したところ、
「せっかくだからこの夏休み、このボート使って家族旅行でもしたら?海外には行けないし僕たちは夏中ボート使うわけじゃないから。使いたい日がわかったら連絡してね」
と。

コロナで夏は日本に帰れないどころかどこにも行けなかった昨年。
今年も国内旅行は値段が高騰。
あぁ、結局去年と同じでどこにも行けない夏かな、と思っていたところで思わぬオファー。

ただ、私も臨月だし、どうしよう、行けるかな?
とわたしは少し及び腰でしたが、相手方も夫に
「で、日程決めた?いつ使う?」
と何度も確認してきてくれまして。

せっかくいただいたありがたいお言葉に甘えてアイルランド内陸部の湖でホリデーすることに。

と言うわけで、棚ぼた的にセレブ体験旅行をしました。

来週はそんな話をします。

3泊4日使わせていただいたボート。

西果て便り

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村にてアイリッシュの夫、2人の息子と生活しています。