鲍勃迪伦ってどちらさま?

ボブディランです。もとい、ニホンコンです。

まさか、まさかボブディランがこんなアワビみたいな名前になるとは!
そう、それが中国語、漢字マジックのなせる業なのです。

今日は、そんな話を、20年前くらいに取った中国の写真と共に
お送りします。

97年、桂林の道端

とにかく、何でもかんでも漢字になる。アタリマエなんだけど、頭抱えます。
聞こえた音をそのまま漢字に当てはめてます。

「鲍勃迪伦(Bào bó dí lún)」
ボブディランは「バオボーディルン」

「麦当娜(Mài dāng nà)」
マドンナは「マイダンナ―」

んで、「约翰·列侬(Yuēhàn Liènóng)」が
ジョンレノン。

中国語になると「ユエハンリエノン」って!!!

「『ユエハンリエノン』の歌ってやっぱ良いよねー」って言われても、
きちんと学習してなかったら間違いなく新進気鋭の売れてない
ニューカマーだと思って生返事して終わるだろうな。

ちなみに、マイケルジャクソンは中国大陸では
「迈克尔・杰克逊(Mài kè ěr Jié kè xùn)」

なのに、台湾では「麥可・傑克森(Mài kě  Jié kè sēn)」と漢字も音も微妙に変わる。
助けて!

96年、北京。めでたそうなケーキ

と思っていると、別の概念もある事実にぶちあたる。それが「意味で当てるバージョン」。

プリンスは「王子(Wáng zǐ)」。

ボヘミアンラプソディで再浮上したクイーンは
「皇后乐队(Huáng hòu yuè duì)」となる。

「深紫(Shēn zǐ)」は英語で読んだら「ディープ・パープル」

AC/DCに至っては「交流电/直流电(Jiāo liú diàn  Zhí liú diàn)」だよ。もう泣きそう。

2000年くらいの北京、ちょっとケーキが美味しそうになったころ

会社名も同じく

音であてる企業名、代表的なのは真っ先に中国に進出した飲料企業
コカ・コーラ「可口可乐(Kě kǒu kě lè)」

日本の企業なら「三得利(Sān dé lì)」と書いてサントリー。

日本のモノづくりが中国に進出した2000年代からは
「理光(Lǐ guāng/リーグヮン)」はリコーで

「佳能(Jiā néng/ジャーノン)」はキヤノン

「爱普生(Aì pǔ shēng/アイプーシェン)」と書いてエプソン
などが有名どころ。

中国で企業名を表記する際、かならず縁起のいい文字を1文字入れるのが常。
リコーなら「光」だし、キヤノンなら「佳」。

「佳」の意味は、日本では「佳作」くらいの印象だけれど、中国語だと「優秀」みたいな意味合い。
なので「佳能(キヤノン)」は「優秀な性能の『佳能』でござる」と、ゴロをかけてるんだと思われる。

毎回買って帰ろうと誓っては大荷物すぎて諦めるのはコレ

が、これもアーティスト名同様、「意味でつける」企業名も多々ありまして。

Appleは「苹果(Píng guǒ)」と、そのまんま東、じゃなくてリンゴの意。
じゃあ会話の中で食べ物のリンゴとスマホのアップルをどう使い分けてんだ?
と思うのですが、友人は「苹果牌(Píng guǒ pái)」=「アップルブランド」
という言い方をしていた。ナルホド!

私が授業の時に良く出すクイズがコレ、これ、どの企業名でしょう?

「微软(Wēi ruǎn)」

これ、よーく見てください。「微」と「軟」という字です。
そのまま、これを英語に訳してください。
「微」はミクロ(Micro)
これが分かると正解する人がいるのですが、
「軟」はやわらかい。柔らかいは英語でソフト(Soft)

そう、Microsoft!!衝撃!

実はすんごい見慣れた企業名、というか毎日PCで使ってるじゃん!な
「マイクロソフト」なのです。

でもそれが分かると「软银(Ruǎn yín)」が「ソフトバンク」で
あるのがうなずける。

でも「軟」が英語のソフトで、「銀」が英語のシルバーじゃなくて
銀行の銀かよ!って不平不満が出てくる。

こういうのに気になり始めると、規則性もなければ、変化球も多い
外国語の固有名詞の沼に落ちます。

興味のある方は、今や便利なものでネットで検索すれば一発でずらっと
一覧表などを作っているサイトがありますのでどうぞ。

一瞬で沼に落ちますゆえ。ゴボゴボゴボ・・

7月20日 鲍勃迪伦、もとい、ニホンコン

97年、四川省の成都。当時は緩やかでのんびりした場所だったなー
ニホンコン

ニホンコン

(毎週火曜日更新)
北京と香港に住んでました。今は湘南に住みながら中国語や異文化の先生をしています。ちなみに3人娘のおかあさん。