いまさら大豆田
いらっしゃい!喫茶竹林 店主の千田です。
こちらでは、お茶の時間にあいそうな、音楽を紹介していきますよ。
今回はこちら
Presence Remix feat. T-Pablow, Daichi Yamamoto, NENE, BIM, KID FRESINO / STUTS & 松たか子 with 3exes
以前紹介した曲のリミックス。。。というか、作り直し?ラップ全部変わってる。。。。
前紹介した時、「2000回くらい聴くべし!」と書いてましたが、
僕は、2000回とまでは行かないまでも、300回は聴いている。そのくらい好き。
で、です。
ある日から、youtubeのおすすめに、この曲のいろんなラッパーのバージョンがアップされ出したんです。
んーなんだろー?いろんなバージョン作ってるのかなー くらいに思ってたのですが、
つい3週間前くらい、今回紹介のバージョンがアップされたんです。
これ聴いて、「わーーーなんだこれ、すげー事になっとる。何があったのだStuts!」と思っていろいろ調べたら、
色んなことがわかってきました。
Stutsと松たか子によるこの曲が、ドラマのエンディング曲だということは知っていました。
ただ、「youtubeにアップされている映像は、ミュージックビデオ用に撮り直したものでしょ?」と思ってた。
だって、だいたいそうじゃない。いつもそうだよね?
ドラマはドラマ。ミュージックビデオはミュージックビデオ。って別れてる。
別れてないのもあったけど、そういうのって、まぁ「テレビっぽい」作りだったりする。
テレビ向けじゃない映像って、作り方も違う。
この映像のように、映画のようなカメラ使って、色調整してって、ミュージックビデオでしかやってないでしょ。
と、勝手に思ってた。
でも気になり出しちゃった。
この曲が使われていた「大豆田とわ子と3人の元夫」というドラマ、すごく評判がいい。
で、この曲をエンディングに持っていくセンス。
んーー見てみようかな?と思った時には、もう最終回を迎えていました。
でも、そこは21世紀、オンデマンドで見れるんです。よしよし、じゃあ1話だけ見てみようと、見始めました。
そしたら。。。
あれ、、、なんだこれ。。。すげークオリティーだ。映像も音も素晴らしい。
テレビドラマで、映画のようなカメラ使って、色調整して、24P?30P?で撮影してる。
絵の作りもドラマの画角じゃない。。。どーなってんだこれーと思ってたら、このエンディングが流れ出した。。
しかも 映像が、ミュージックビデオのままじゃん。。。すげー
この時に涙が出てきました。心が動かされました。はい。
テレビドラマという大衆向けメディアって、見てくれる人が様々だから、わかりやすく、伝わりやすく。
なので、ある意味で「拘ったって伝わらない」って思われる部分が多いと思うんです。
だから、どこかで諦めちゃったりすると思うんです。でもこのドラマは違った。
以前、岩井俊二が「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」をテレビドラマとして作った時、
映画のような撮影方法を取り入れて、内部からの批判がとてもあって説得が大変だったと、何かで言っていた。
テレビの枠で作ると、やはりそういう「拘り」と捉えられる部分って、通すのが難しかったりすると思うのです。
このドラマは、きっと色々なところを説得して、説得して、説得して、、作り手が思う高いクオリティーでドラマを作り上げたのだと思います。
そうして作り上げられたドラマを見た時、
作り手が視聴者を「信じてくれている」のだと感じました。
いいものは絶対に伝わる。そう信じてくれたのだと思い、涙が出ました。
制作者の皆さん、とてもいいドラマでしたよ!ありがとうございました。
ものづくりをする身として、とても励みになりました!
1話のつもりが、どんどん見ていったら、なんとエンディング曲のラッパーが、毎週変わってる。
そういうことか、、、、だからこんなに色んなバージョンがあるのか。。。すげーな。
毎日というか、毎時間のようにこの曲を聴いていたら、とある日Stutsのこの動画が出てきました。
え、、、まじで。。ドラマのサントラのサンプリングだったの。。。。。そこまでやるか。。。すげーーーー。
参りました。
というところで、今週はここまで。
次回は、今回紹介の曲の最後のライム「少し暇そうにしてる君を連れ出したい」について。
これも、「そこまでやるのかーー」となるんですよね。。。
それではまた次回!チュース!