海藻日和。
おはこんばんちは。飯塚です。
先週は月曜から金曜まで子供向けの水難事故防止の水泳教室でした。
息子1号の開始時間前から息子2号の終了時間までみっちり3時間ビーチで過ごした5日間。
月曜から木曜までは好天に恵まれて海水浴日和。
金曜だけは曇って風も強く寒かったため、厚手のジャケットを羽織りました。
金曜は会う人皆、
「やったー、やっと最終日。もう明日からここに来なくていいなんて嬉しい。疲れたわー。」
なんて、話したりして。
親もビーチで毎日3時間過ごすの、しんどいです。
とはいえ、アイルランドの夏なのに1日も雨に見舞われずほぼ好天に恵まれたのは凄くラッキーでした。
砂浜が広がり水も綺麗なこのビーチ、そこそこ名も知られているため、好天に恵まれると遠方からも人が来て狭い駐車場がすぐいっぱいに。
到着が遅いと路上駐車をしなければならず、荷物を運んで砂浜まで歩くのも疲れます。
それもあって、自分達で海に行く際にはわざわざこのビーチには来ずに、地元民しかいかない静かなビーチに行くようにしています。
干潮時ならば私だってやることがある!
水泳教室は基本的に干潮時。
そうそう、あれを持っていかねば!
ハサミ、そして空のタッパー。
このビーチの傍らに、びっしりと生える、ある物を採らねばなりません。
海苔です。
これをハサミで切って持ち帰り、よく洗って砂を落とし、絞って網に入れ天日で干します。
完全に乾いたら保存瓶に入れて、味噌汁やスープに入れたいときにハサミで切って入れるだけ。
我が家はもう乾燥わかめなど使うことはありません。
自家製韓国海苔は美味い!
あとは洗った海苔をブレンダーにかけて細かくし、そのまま巻き簾などに敷いて天日干しにする。乾いたらシーソルトと胡麻油を塗って韓国海苔に。
または、乾かさずに細かい海苔を醤油、砂糖、味醂で煮詰めれば海苔の佃煮、通称「ごはんですよ」もできる。
4年前くらいから自己流でやっている我が家の夏の味。
独身時代から料理はそこそこ好きだったけれど、まさか、韓国海苔を作る日が来るとは思わなかった。
採れたての新鮮な磯の風味、パリパリの歯応え、病みつきになるので自家製韓国海苔は我が子などもあっという間に平らげてしまうんです。
これ以上に健康的なスナック、どこにあるというんだ?
海苔の佃煮も、歯応えがシャキシャキしてある意味市販品よりも私好みだったりします。
この天然海苔、春から夏の日差しが強い時期に何回か採るのです。
しかし海苔採りなどしているのは私くらいしかいません。
たまにアイリッシュに
「何してるの?海藻採ってるの?」
「海藻は身体に良いのよね。日本人はやっぱりそういうの食べて長寿なのね。」
などと言うものの、彼らが私の話に興味を示して採りそうな気配はまるでない。
この愚痴もいい加減聞き飽きたかもしれませんけど、この人達、日本人と違って食への好奇心とか本当にない。
本心は海藻拾って食べる野蛮な日本人くらいにしか思ってないだろうな、と思います。
そんな中、今回の水泳教室にベトナム人のハーフの子がいまして。
ベトナム人のお母さんが私の海苔採りに興味を示して処理法や調理法を聞かれたので説明したところ、翌日試して美味しかったわ!と笑顔で報告してくれました。
やっぱりアジア人は食に貪欲なのだろうか。
海外在住日本人が羨ましがる食べ物、もずく。
また、3月から7月には大好きなもずくもどきな海藻も採れ時です。
これも、たまたま海藻を見つけまして。
アイルランドの海藻は毒もないので、色々採って試したのです。
なんとなく見た目や触感がもずくっぽいので持ち帰り、洗って茹でてポン酢で食べたら、もずくそのものじゃないか!
それ以来、気に入ってよく採ります。
日本人の友人も連れて行って採ったり、夏の時期に会う人には小さなジップロックに入れて分けてあげたり。
日本のもずくは確か沖縄産らしいので、水温が違うこちらのは日本のもずくとは違う種類だと思います。
ですが、このもずくもどきを食べた日本人の友人達は
「本当にもずくだ〜!美味しい!」
と喜んでくれます。
3月から7月にはインスタにも時々載せますが、海外在住日本人の皆さんが一様に食べたがるのが、もずく。
乾燥わかめを含め今や海外でもかなりの日本の食べ物が入手可能な中で、もずくはなかなか手に入らない。
人に送ることはできないかな、とか自分自身も季節以外にも食べられないかと、海苔同様に乾燥したり、冷凍も試しましたが、水に戻したり解凍して食べると食感が変わってしまいイマイチでした。
という訳でもずくの季節もそろそろ終わりです。
また干潮時に今年最後のもずくを採りにいかねば!