ことばは変わる
ニーハオ、ニホンコンです。
コトバは時代と共に変わる。
これが外国語とわりと真剣に向き合ってきた身としての、ため息と絶望と道のりの
長さを物語る、ひとつの感想とでもいえようか。
そういえば、「ググる」なんて昔は言葉もなかったし、逆に「ソース顔」なんて
今や誰も言わなくなっていたりする。
日本語でもついていくのに必死、というかもはやついていく気力も失せている
というのに、外国語となると、もはやお手上げ状態。
中華恋愛事情についていけない!
最近、中華ドラマ「欢乐颂 ode to joy」を見始め、時代の変化に目が回っています。
内容は日本でいうところの「東京ラブストーリー」と「男女7人夏物語」(懐!)と
「やまとなでしこを」足したような、上海で暮らす女の子たちの物語(ざっくり)。
まあ、その恋愛関係用語の豊富なこと。
私が中国に居た頃の90年代、プレイボーイという単語「花花公子(ファーファ―コンズ)」
があったけど、一人たりともそんな人が居なかった(ただ周りに居なかっただけかも)。
私が知っている当時の中国人男性は、至って真面目で勤勉でひたむきな印象。
まあ、それは私が学生だったからというのもあるし、出会う大学生もほぼ全員「苦学生」。
が、ドラマを見て時代は変わったと実感。
とにかく金銭的に豊かになった中国。
「玉の輿」という「金亀婿」なんて単語も出てきてる。金の亀だって!
ちなみに「お金持ちのお嬢様」は「千金小姐」。
いずれも、まぶしいくらいのキンキラキン。
また、よく女性が男性を見定めする時に使う「めったにない優良物件!」はドラマの中で
こういわれていました。
「唐僧肉(タンセンロウ)」。
これ、「三蔵法師の肉」です。食べたら不老不死になれるという伝説で、見かけたら
是が非でも逃すな!食っちまえ!ということだろうか。
肉で言うなら、「若くてピチピチの男の子」は「小鮮肉(シャオシェンロウ)」と
表現されてました。
もはや、女性にとって、ターゲットである男性は「肉」なのね(笑)
そして、このドラマですら数年前のものなので、今やもっと変わっている筈。
この、周回遅れ感、もとい、やり直し感たるや、ため息しか出ない。
語学の学習は、登山のごとし
そのドラマ、全42話+シーズン2が全55話という100話近い長さ。
しかも、早々に日本語字幕がなくなり、以降、全編中国語で見ております。
わー!それ理解できるんですかー?っていう質問への解答は、
「辞書を引いてはメモをしてまた再生しては辞書ひいてメモして、という、
私何の時間ですかー?なのよ」と答えておきます。
実際のドラマは、四字熟語や漢詩の引用が多く、1話見るのにすんごい時間が
かかっています。
不便なく話せると思った中国語でしたが、実は相手が「わたしが理解できる
レベルで話してくれていた」ことが判明。
語学学習という登山で頂上で一休みしすぎていたら、山がいくつも出来てた、みたいな気分です。
いや、もうこれ、登山じゃなくてホラーでしょ。山増えてるって!!
幸いにも、苦痛ではないし、むしろ楽しいし、なかなか旅行に行けない分、
こうして楽しみながら山登りをしていければと思っています。
最後に、論語からひとつ
「知之者不如好之者、好之者不如楽之者」
これを知る者は、これを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず
要は「理解している人 < それを好きな人 < それを楽しんでる人」。
もう、これだけを胸に突き進んでいくとします。
加油!(ジャーヨウ:頑張れ)わたし!
6月15日 ニホンコン