田舎で道草を食う。
おはこんばんちわ。飯塚です。
6月ですね。
祝!SAKRA1周年。
先週は寒い寒いと愚痴りましたが、なんと週末日曜からずいぶん気温が上がりまして。
18℃くらいでまた人々は
「暑すぎる!」
と笑いながら愚痴り、道路も溶けて黒くネチョネチョしてます。
私は全然暑くないぞー。
この調子で夏が続きますように。
Foragingにハマってます。
インスタでforagingというタグをフォローしています。
直訳すると、食べ物を探し回る、とか食糧集め。
自然の中で野生の食べ物を採ることです。
大体、イギリス人が採っているものはこちらでも取れる可能性が高いので参考になる。
牧場や畑に囲まれている我が家。
のどかな田舎道は春になると新緑の鮮やかさが増し、花も咲き始め、鳥があちこちで囀ります。
家の近所に生い茂る雑草、実は食べられるものがいくつかあります。
まず、2月頃から若い葉が出るネトル。
見た目は紫蘇の葉にそっくりですが、触るな、危険。
ビリビリ痺れる痛さに襲われます。
あちこちに生えているこのネトル。
子供が転んでもないのに野原や田舎道で突然泣き出した場合はほぼネトルに触れたと思っていい。
大人でも相当不快感ありますし、靴下やタイツを履いても容赦無く刺さります。
この痺れる感じ、数時間引かないほど。
子供達は大嫌いな雑草、実は栄養満点。
摘むのは春の始め、ガーデニング用の手袋は必須。
洗って湯掻いてバターでタマネギやニンニクと炒め、煮てブレンダーにかけてスープにするのが一番一般的。
このネトルでビールも出来ます。
今季は夫が仕事が忙しすぎてネトルビールは作ってません。
アルコールは夫が担当なんですよね、なぜか。
そういえば、子供が生まれる前で仕事も今ほど忙しくない時は、タンポポの花で白ワインとかにんじんで白ワインとかも作ってました。
行者ニンニクってご存知ですか?
またヨーロッパ、イギリス、アイルランドの人達が春先インスタでこぞって写真をあげるワイルドガーリック。
イギリス留学中も、森の中をドライブしていたら突然車の中がニンニク臭くなったので、運転していたホストファザーに
「これなんの臭いですか?」
と聞くと、
「ワイルドガーリックだよ」
と。窓を閉めている車にまで臭いが充満するほどのワイルドガーリック、かなり強烈に記憶に残っています。
日本語だと行者ニンニクらしく。
北海道の山菜です。
私も昔、北海道でこのお浸しを食べたことがあります。
我が家の近くでは採れるところがなかったので、昨春夫が友人からいくつかいただき庭に植えました。まだまだ葉が少なくて料理には使えないですが、蘇生力はかなり強いみたいなので数年後には根が広がってくれそうです。
と思っていたら、実は先日とうとう、このワイルドガーリックの群生地を車で20分ほどの場所で発見。
奇しくもワイルドガーリックの花は満開。シーズン終わりでしたが。
試しに葉をちぎるとガーリック臭がかなり抜けていたので採らずに帰りました。
来年こそは花が咲く前にその場所に出向いて採ろうと今から楽しみにしています。
実は家の目の前の道はワイルドガーリックの仲間でニラ系の葉も群生しています。
three cornered leekという名前で日本名はミキツカドネギ。
これ、名前そのままで切った断面が三角形なのです。
これを採って洗って切って、松の実とオリーブオイル、パルメザンチーズ、塩などとブレンダーにかけてジェノベーゼを作りました。
ニラ系の風味が効いてパスタと和えたりサンドイッチに挟んで食べたりしました。
でもやっぱりワイルドガーリックの風味には勝てんのです。
来年こそは念願のワイルドガーリック採りに行きますよ!
来週はまた私が一番好きな道草の話をします。