〆切を作る。
4月になりました。NHKの語学講座が始まる季節ですね。
韓国語をはじめたのも数年前の4月。NHKのハングル講座が私の韓国語学習のスタートでした。スタートする時期のキリの良さは、4月とか年始とか、何かしらあると思うのですが。語学学習の、終わりの方のキリの良さとは。はたして、いつなんだろう。いやいや、語学学習に終わりがないことは、身にしみてよくわかっているんです。あえていうならば、その言語に全く興味が持てなくなった時が「終わりの方のキリ」ということになるのでしょうか。
ただ、好きではじめた言語ならば。興味が持てなくなる時ってなかなかこない気もします。果てしなく続く、楽しいけれど、時々茨の道。思い立った時に、自由に旅ができる世界であれば。その言語を学んでいる国に旅に出て、腕試し。通じた時の喜びと同時に。通じない、単語が聞こえない瞬間に打ちひしがれる時もありながら。また言葉を学ぶことに、新たなガッツも沸く。旅に出ることができれば、勉強の小さな区切りをつけることができる。
でも、今しばらくはその選択肢を選ぶことができなそうです。
2020年の始まりと同時にスタートした中国語。今週のレッスンでは、可能や願望・意欲を示す助動詞を学習しました。「想」=〜したい。「要」=〜しなければならない。「会」=〜できる。「能」=〜できる(こっちは能力と可能性を表す)。「可以」=〜できる(許可を表す)。ニホンコン先生の情熱たっぷりの授業のおかげで、中国語の勉強はずっと面白い。何かを発見するたび、喜びもある。ただ、旅という目標を作れない今、旅に替わる〆切のようなものが欲しいと思うようになりました。
そうだ。韓国語能力試験TOPIKを受けて少しずつレベルを上げていったように、中国語の検定試験を受けてみるっていう〆切の作り方はあるかもしれない。思い立ったが吉日。早速検定試験を調べてみると。ありました。ありました。中国政府教育部孔子学院总部主催の中国語認定試験HSK。韓国語能力試験は2021年度、4月、7月、10月の年3回しか試験を受けるチャンスがないのですけれど、HSKはなんと毎月試験が開催されている。受付は各試験が行われる月の2ヶ月前から始まるようです。
HSKの1、2級はだいぶ内容が優しく、勉強の〆切としての目標にはならないかもしれない。3級の内容を調べてみると。「生活・学習・仕事などの場面で基本的なコミュニケーションができ、中国旅行の際にも大部分のことに対応できる。」語彙数は600語。(日本の中学校3年生、高校1年生の英語レベルに相当という説明、わかりやすい)ひとつ手前のHSK2級は、大学の第二外国語で1年間中国語を勉強したレベル。勉強の時間にすると80〜90時間。3級はプラス50時間。平日毎日1時間・土日2時間ずつ勉強すると、1週間でトータル9〜10時間勉強をすることになって、3ヶ月で3級に手が届く計算になる。
3級の試験時間は、休憩も含んだ85分間。リスニング〜35分間で40問を解く。読解〜30分で30問を解く。作文10問を15分で解く。
1月から勉強を始めて、だいぶ中国語の音にも慣れてきた。拼音も書けるようになってきた(と、自分では思っている)。HSK公認のアプリを見つけたので、早速ダウンロードしてリスニングの模擬試験を試してみました。音を聴いて、内容に合う写真を選ぶ問題。ふむふむ。思ったよりも、聞き取れて…ない…。5問終わって、正解したのが1問のみ。中国語のアプリなのに、「オッ、オウ。」というアメリカンな効果音とともに結果が発表される。確かに、オッ、オウな状況だよ。これは、本気出さないとだめじゃん。
今から3ヶ月後の7月は、18日(日)にHSKの試験があるようです。自分のやる気スイッチを確実にググッと押すために、今すぐにでも申し込みたい気分。ですが、申し込みは2ヶ月前から。5月18日のグーグルカレンダーに「HSK申込!」7月18日のカレンダーには「HSK3級試験!」と入れました。渋谷の東急に行ったついでに、丸善で「新HSK1〜4級単語トレーニングブック」も買ってきた。試験の準備、でもあるけれど。いつ旅に行けるようになっても、その時の自分が楽しくなるための準備。久しぶりに、コツコツ毎日勉強をしようと思います。
勉強の〆切を設定してみると、ちょっと楽しさとやる気が増してきました。土日は2時間、しっかり中国語。やるぞ〜〜!
アプリの「オッ、オウ」という残念な声を聴いて、小梅太夫のように「チッキショー」と叫んでしまいそうになりましたが。よくできましたの時には、どんなアメリカンな効果音が出るのかを楽しみに。さぁ、勉強勉強!
そう思ったそばから、机にかじりついているのはもったいないくらいの日差し。チッキショー!
皆様、良い週末をお過ごしくださいませ。