なぜ山に登るのか

今回は寒波でドカッと雪のつもった山へ。なにを好き好んでこんな季節に、山へ行くのでしょう。

なぜ山に登るのか? という古典的な問いかけは、答える人の心情を映し出してくれます。「そこにエベレストがあったから」というような強い意志も、野心も、理念も、僕にはありません。あるのはとても分かりやすいう欲望だけ。この日の僕は「そこにカップヌードルがあったから」と即答です。

山を歩いたり、走ったりしていると、たいらな所で動くよりもお腹が減ってしまいます。感覚的には倍くらいの勢いで空腹になります。うっかり食べずに行動していると、みる間にやせてしまうわけです。あぁ、恐ろしや。
やせ細っていくと、山登りどころじゃなくなります。生命の危機!

いいえ、モノクロではありません

なので、やせてしまわないように食べる。むしろ食べまくる。
先週の山口フォトとは正反対の「逆ダイエット宣言」です。

「命を守る」という大義名分を手にしたことで、いつもなら敬遠していたジャンクな食べ物をここぞとばかりにザックに詰めこめます。チョコも、ポテトチップも、まんじゅうも仕方ないよね。低カロリーだけど、みかんとりんごも、ね。

もろもろ用意した中でも、きょうのメインは炭水化物も、油分もたっぷりのカップヌードル・カレー味。特筆すべきは「BIG」。そう、Mr. BIG!世界の矢沢のようにBIG!カメラはビック。気が大きくなって、BIGサイズを買ってしまいました。

普段なら罪悪感に駆られて食べにくいBIGですが、山を登れば、いっぱいカロリーを消費するから、どれだけ食べてもカロリーゼロ!ただひとつ気をつけるべきは、胃もたれだけでしょう。

黙々と登ります。すべては、ラーメンをおいしく食べるため。雪でルートが分からなくなり、ウロウロすることになっても平常心。むしろ運動量が増えて、お腹が減れば最高のスパイスです。

愛犬も同行。気温がそれほど低くないからか、寒そうなそぶりも見せません。このあと犬も歩けば、、、な出来事に遭遇します。

おっ、滝つぼが凍りかけ。乗れまいかと踏んでみるものの、すぐに割れそう。落ちたくないから断念、残念です。その様子を見ていた愛犬も乗ってみたところ、

滝つぼにドボンした後、水もしたたるよき犬

落ちてびしょ濡れに。誰に似たのか、ハプニングを起こしてくれます。

山頂まで到着。眺めをひとしきり楽しんだらそそくさと引き返します。風が強くてお湯を沸かしにくく長居は無用です。きょうの目的はカップヌードルなのですから。
ちょっと下ったところに駐車場を発見。実は、山頂近くまで車で来ることのできる山を、わざわざ麓から登ってきていました。

わざわざ何を面倒なことを、とお思いのあなた!この手間ひまがカップヌードルを美味しく仕上げてくれるのです。昆布と削り節でダシを取ったみそ汁とインスタントみそ汁くらいに違ってきます。

駐車場の片隅でお湯を沸かし、BIGに注いで待つこと3分。ふたを開ければ待望のカレーヌードルです。

スパイシーなかほり。ちょっとのび気味の麺、スープを吸ったポテト、なんだか分からないけど美味なる肉片。美味しゅうございます。

麺を食べ終えたところで、問題になるのがスープです。普段は飲みたくても塩分とか脂肪とか、いろいろ気になり、控えてしまう方も多いはず。でも、それは平地の話です。山では、ゴミを捨てていくのはマナー違反というもの。責任をもって最後まで面倒を見なくてはいけません。

仕方ないなあ。分かりやすく顔をほころばせながら、スープをすすります。口内に広がる油分と塩分。脳がとろける美味さです。
仕方なしというポーズのために一応言っておきます。ああ、つらい。
名残を惜しみつつ、最後の一滴を口の中に流し込み、ごちそうさまでした。

というわけで、時々カップヌードルが食べたくなると、こんな感じで山に行くことにしています。山頂を目指したり、百名山を登ったり、いろんな楽しみ方がありますが、ただ食欲のために山に行くのもよきものです。

登山なら普通のウオーキングよりもカロリー消費が大きいのも嬉しいです。この山登りのいいところは、食べた分より動けば太らないところ。なんとも画期的なシステムです。では今回もおつかれ山でした!

おしらせ

こいけはなえが主催するand recipeの新しいしいレシピ本が発売されました。
2020年3月28日noteで、B.L.TならぬB.L.P『ベーコンレタスパスタ』のレシピから更新を始めた「冷蔵庫にあるもんで」が本になって、2月10日発売になりました。
くわしくはこちらからどうぞ。