今日は何の日?

今日は何の日?を調べるのがわりと好きです。決まってバタバタと忙しい時に、ふと調べたくなって「今日は何の日」を検索してみたりします。

先週は本の発売もあって(お買い求めくださった皆様、ありがとうございました。)落ち着かない日々が今週も続いていました。仕事以外のことに頭を使いたくなって、2月20日を調べてみると、今日は旅券の日。パスポートの日なのだそうです。

1878年、明治11年の今日。外務省が「旅券規則」を制定して、日本の法令上で初めて「旅券」という言葉が使用された日。(それまでは「海外行御印章」や「海外行免状」と呼ばれていた。)1998年、「旅券」という言葉が使われた120周年の同じ日に、外務省が「パスポートの日」を定めた。

旅に出たい気持ちをずーっと抱えたまま、開くことのなかった赤いパスポートを開いてみると、2020年1月の終わりでスタンプが途切れています。

いつでも好きな時に旅立てると思っていた時には、まじまじと眺めることのなかったパスポートのスタンプ。ゆっくり見てみると、出入国でデザインが違う。私のパスポートの中で、一番数の多い出入国スタンプはダントツで韓国なのですが。入国「ADMITTED」のスタンプは紫色の四角く囲われたデザインで、左下に飛行機。その国に到着して入っていくイメージ。出国「DEPATED」のスタンプは水色の丸く囲われたデザインで、右上のところに飛行機のイラスト。飛行機が飛び立つイメージになっている。

かたや日本のスタンプはとってもシンプル。出国「DEPARTED」のスタンプは四角に囲われた中に「出国」の文字。帰国のスタンプは丸で囲われたデザインの中に「帰国」と空港名、日付がバーンと。

デザイン、スタンプの色が個人的に一番好みだったのはロシア、ウラジオストクに旅をした時のもの。入国も出国も同じデザインなのだけれど、飛行機の細さが違う?これ、別の機体なのか、スタンプのインクのつき具合の問題なのか。気になる。

20年ほど前、初めてロシアに降り立った時。モスクワの空港の入国はとても厳しくて。所持しているお金を細かい金額まで書かなければならず、VISAの申請も大変だったのだけれど。2019年、久しぶりにロシアへの旅となったウラジオストクは、VISAの申請もネットで完了。空港の入国もスタンプを押して、あっという間に終了。ウラジオストクで一番大きな市場、キタイスキー市場で見たふさふさの束になったディル。ロシア料理にはディルが多く使われているけれど、こんな単位で売られているものなんだと、ディルの香りを吸い込みながら思う。そうそう、中国語をはじめてから、「キタイスキー」はロシア語で「中国」という意味なのだということも知りました。

パスポートのスタンプを眺めていると、その時の旅の記憶も一緒に蘇ってくるもので。台湾のスタンプを見ると、急にお腹が減ってきて、台中第二市場で食べた大きな角煮の乗った魯肉飯が食べたくなる。ネパールのVISAを見れば、カトマンズから8時間ほど車に揺られて旅をする、コタンの土煙が無性に恋しくなる。

2015年4月28日の日付が押されたインドネシアのVISAを眺める。今度の4月に中学生になる息子が、まだ小学校1年生だった時のゴールデンウィーク。先生に事情を話し、連休の1日前から学校をお休みさせてもらって、ジョグジャカルタの友人のところまで旅をした。ボロブドゥールの朝焼けを見るため、朝4時半にホテルを出発。石造の中を走り回っていた息子の姿が急に見えなくなって。神様が集まっている寺院なだけに、本当に神隠しってあるの?ガイドをしてくれていた男の子と一緒に、真っ青になって探し回った記憶。

こちらは真っ青だったけれど、迷路のような寺院の遺跡が楽しくて、思う存分走り回ったあと。全開の笑顔で登場しました。

インドネシア人の友人がくれた、ビニールいっぱいのライチのような実がおいしくておいしくて。ホテルでも、肌身離さず果実の詰まったビニールを持っていた息子。袋いっぱいだったはずのライチのような実があと2つになって。実だけを机に置いて、食べ終えた皮の入ったビニールを洗面所の下のゴミ箱の横に置いて眠った翌朝。小さなありんこが、きれいに行列をなしてビニールまで道を作っていたこと。

インドネシアの伝統的なロウケツ染め・バッティックの職人さんに興味津々。

海を渡っての旅ができない今だけれど。時々パスポートを開いて旅の記憶を辿り、また行きたい国に思いをはせるのも小さな旅のひとつなのかもしれない。

iphoneの写真のロールを見返すのとはまた違った楽しみが、パスポートに押されたスタンプにはありました。

海外に出られるようになったら、最初にどこに行こうかな。しみじみと、旅に出たいですねぇ。

こいけはなえの気になるもの。

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(毎週土曜日更新)
マネージメントを中心に料理家と一緒にand recipeという会社をやってます。とにかく旅が好き。

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