或る女(戯曲)

こんにちわー。ムトーです。

地震、ほんと怖いですね。もうこれ以上、嫌なこと起きて欲しくない。

えっと。。うん。。はい。。今週も、、取材を、、していなくて。。うううううううん、、大分の観光とは全く関係の話を(今回も)しますね。

誰よりも意識が高くない

あ、そうそう。そういえば、今月に入ってからかな、話題になった音声のSNS「クラブハウス」。

「ルーム」というお話をする仮想の部屋を作って、そこで展開される話題などに興味がある人がそのルームに入室して話を聴いたり、参加して意見を言ったり、という双方向参加型のラジオみたいなSNS。

有名でもない普通のひとが自ら「ルーム」を作るのは結構勇気が必要なんですよね。誰も聴いてくれなかったら恥ずかしいな、とか。うまく喋れるかな、とか。
だから「聴くだけ」っていう人が多いのもわかります。

でも、せっかく登録したので勇気を出して一度、自分発信のルームを作ってみたいな、と思い、お友だちを誘ってやってみました。

「お友だち」と言っても数回しか会ったことがなくて、「なんとなく話が会う」というお互いの認識(だと思う)。僕とそのお友だちは、全4回くらいの「地域デザイン講座」みたいな隔週1回の講座で一緒になって。その講座終わりの食事会で何度か話をした、程度。

くだんのSNS「クラブハウス」の僕とそのお友だちの「ルーム」のテーマは「解決できなくても支障がない程度の小さな悩み相談室」。

その冒頭で、そのお友だちが、なぜ僕と一緒にこういうことをやってくれる気になったのかを話してくれました。

「一緒に通っていた講座は、意識の高い人ばかりで。」

たしかに。みんな、オシャレなメガネかけてたり、なにか起業したりするような志の高い人が多かったんです。

「その中で、唯一、ムトーさんだけが意識が高くなかったんです。こんなみんな意識高いのに、なんでこの人はこんななんでもない感じで、この講座に通っているんだろう、って逆に気になって。」

と、、いう、、、。素直に喜べない理由で、僕に優しくしてくれるお友だち。

これからも2人で定期的にクラブハウスでしょうもないお悩み相談室をやっていくことにしました。よかったら。。

バレンタインの夜に送られて来た謎の絵

(2月14日 日曜日 21時50分。LINEで画像が送られてきた。友人の女性から。)

女「この絵は、どういうことかわかる?」

ムトー「?わかんない。どゆこと?(すげー下手な絵やな、、誰が描いたん??)」

女「頭おかしくなったんやないか、って思われたくないけど。」

(そう前置きして)

女「展望台からの遊歩道を駐車場に向かって帰ってたら、前からデカい猪が向かってきて、もう終わりやと思ったけど、反対側の道を死ぬほど走って案内所に逃げ込んで、猪のことを案内所の人に伝えたら『猪とか猿とかたまにいますよー。』とかのんきに返されて、『嘘やん』ってなった、って話の絵。」

ムトー「うん、、、。それは君の実体験?夢?」

女「あー、猪、どこにぶつかって来るんやろ。お腹はいやだなあ、せめて脚にしてくれたらなあ。ニュースになるよなあ。ひとまず救急車呼べるように携帯は握りしめとこう。とか考えながら必死に走って汗だくで案内所に逃げ込んだのに、「たまにいますよー」って、言われた私の気持ちは誰もわかってくれん。」

ムトー「いや、夢なの?」

女「頭おかしくなったんや、とか思わないで。」

ムトー「だから、実体験かどうかよ。」

(女は写真を送ってきた。)

ムトー「どここれ?(大分県)佐伯の灯台?」

(つづけて写真が送られてきた)

(佐多岬、、、。 !?鹿児島!?)

ムトー「令和3年2月14日。今日やん。(実体験か。ということは、、あの絵、この子が描いたんか、、、。めっちゃ下手やん、、、。)」

女「ひとりで行くもんじゃないね。」

ムトー「なんでひとりで行ったの??」

女「暇やったから。」

ムトー「え!?暇って。。暇って、女子を大分から鹿児島の端っこまで何百キロも走らせるチカラ持ってるの?バレンタインに。」

女「猪にやられて、誰にも発見されずにひとりで死ぬとこやった。」

ムトー「車運転して九州の最南端まで行かんと暇潰れんのか、、、。もうこれ以上陸路で行くとこねーやん。」

長渕剛

ムトー「桜島やん。」

女「いつ噴火するかドキドキした。」

ムトー「(もっと違うドキドキがあったほうが、、、。バレンタインだし、、。)」

(立て続けに写真を送ってくる女)

ムトー「もういい。じゅうぶんや。なんか、涙出たわ。」

(焼き芋ソフトクリームの写真が送られてくる。多分車内。運転席で、自分で撮ったものだ。)

ムトー「いや、、そういうのいらんわ。もう、大丈夫。」

女「他の人にもこのこと話したけど、絵にしたりするほどの大したことじゃない、って言われた。」

ムトー「僕の中ではニュース。」

女「バカにしないで。」

ムトー「バカにしてないよ。でも、自分でもちょっと面白いと思ってるだろ。」

女「意味わかんない。」

ムトー「え?僕??(怒らせたかな。。)」

女「いや、暇な女のやること。」

ムトー「ロードムービーみたいでいいかも。一番盛り上がるところは、猪に追いかけられるシーンやな。」

女「めっちゃダサかったわ。汗だくで走ってバカにされたんやもん。小雨降ってた。汗と雨で濡れた女。」

ムトー「親には鹿児島ひとり旅すること言ってんの?」

女「言ってない。言わないよ。」

ムトー「それで九州最南端の岬で死んでたら。。生きててよかったな。」

女「生きてることへの感謝って、一瞬で忘れるよね。車に戻って脚がガクガク震えてるときはヒシヒシと感じたけど。」

ムトー「僕は26歳の時、死ぬかもって覚悟したことがあって。その日から2回目の人生を生きてる感覚。」

女「重く受けとめることにする。わたしも。今日の猪のこと。私が今、生きていること。」

ムトー「いい旅になったね。」

女「そうね。38のバレンタイン。」

ムトー「来年、同じ場所、バレンタインに誰かと一緒に旅したらいい。」

女「うん、そうする。」

(おわり)

なにこれ。。。

妄想旅行社 ムトーツアーズ 代表 ムトー