鶏生き残り計画。

おはこんばんちわ。飯塚です。

アイルランドが一年で一番寒い月、2月。
特にここ数日は最高気温が4℃(最低気温は2℃)が続き風も強いので本当に寒いです。

冬嫌い、寒さが苦手な私にはまだまだ堪える時期ですが、それでも日照時間がかなり変わってきたのに希望を感じます。

庭には春の花が咲き始め、静かだった蜂の巣箱も天気がいい日には蜂が飛び回るようになりました。

庭に咲き始めた春の花、プリムローズ。

太陽の動きと共に生活が変わる鶏達

夏も軽めのダウンジャケットが必要なこの国、とはいえ冬は特別極寒ではなく雪はほとんど降らずに雨。夏と冬の大きな違いは日照時間。

我が家は6羽の雌鶏を飼っていますが、鶏達は日照時間で生活サイクルが変わります。
彼らが外に出るのは明るい時間だけ。
夏至近い時期は朝早くから日没9時半過ぎまで外にいますが、冬至時期だと夕方5時頃には店仕舞い。 

夏の時期はほぼ毎日1羽1個を産んでいたのが、冬は平均3個くらい。生産率が半分まで落ちるのです。

それがここ数日で目に見えて増えてきました。

ただ、実は秋頃から我が家には由々しき問題が起こっており、産んだ卵全ての採取が出来なくなってきていたのです。

卵泥棒問題勃発。

理由は鶏が卵を食べるから。

この点に気をつけるように、鶏を飼った時から業者さんに忠告されていました。

鶏は一度でも卵の味を覚えると食べ続ける、と。

これは、紙のように薄い殻の卵を誤って踏んで卵が壊れることから始まります。それまで産むだけだった卵、壊れたのを食べてみたら、

まぁ!なんておいしいんだ。

と味をしめてしまう鶏。

それからは卵を見たらとりあえずクチバシで突いて壊すのです。

形や大きさがまちまちな卵。殻が紙のように薄くて柔らかいのもたまにあります。
クチバシで壊すのは簡単。鶏小屋には卵の白身の残りがわずかに残るのみ。

鶏達は卵食べたさに常に小屋の中で産卵を待ち、卵を食べるようになってしまったのです。

同じ日に採れた卵。色も大きさもバラバラ。真ん中が異常に長い。
殻が薄くて柔らかい卵。しかも白身が飛び出している。

夫が業者さんから聞いた話によると、鶏を8羽飼っていた人も卵を食べられ始めたため、犯人であろう鶏を殺して食べたそうです。

しかしその後も卵は相変わらず食べられる。
では、コイツか!とまた1羽を潰す。それでも卵泥棒はまだ続き、結局8羽中5羽も殺してしまったとか。

でも変わらず卵泥棒は生き残っており、結果もうそれ以上殺すのはやめて卵を食べられることに諦めてしまったというオチ。

我が家も最低3羽は卵を食べているだろうと私も確信しています。
鶏達はもう卵の味の話をしているのです、きっと。

だからといって一気に3羽殺して食べる訳にもいかない。

卵殻強化作戦開始。

こちらは卵の殻の強化対策を行う事に。

食べた卵の殻を全て洗い、オーブンで焼き、フードプロセッサーにかけて細かくする。
それを餌に混ぜるのです。
これは確かに効果があるようで、卵の殻は硬くなり、クチバシでちょっと突いたくらいでは壊れなくなりました。

洗った卵の殻をオーブンで焼き、冷めたらフープロで細かくする。めんどくさいんだ、これが。

本当は養鶏場みたいに鶏小屋の構造を変え産卵した卵だけ転がって鶏には届かないのが一番ですが夫も仕事が忙しく、そこまで手が回りません。

さて、今後はどうなることやら。

まだ鶏達をシメる心の準備はできていない私たちです。

いつかそんな時がきたら残酷すぎない程度にこの場でご報告させていただきます。

西果て便り

西果て便り

(毎週木曜日更新)
世界放浪の後にヨーロッパの西端アイルランドに辿り着く。海辺の村にてアイリッシュの夫、2人の息子と生活しています。