#22 ムトーの図書館(2冊目)

こんにちわー。ムトーです。

前回は秋の切なさで、お休みしました。

友人に「秋、せつねー」と毎日の様にメールすると、「そこまで?切ないと思わない自分が逆に心配になるわ。」と迷惑がられる始末。

まだ、この切なさは続きそう。切なさを消せやしない。

切ないから、本を読む。

切ない本を読むと、さらに切ない(読むな)。

と、いうことで、短期間でリピート読みした本を今回は紹介します。

あ、本の紹介じゃなかった。本が似合う場所を紹介するんだった。

えっと、、、似合うかな、、、。 

はい。大分市の大分スポーツ公園の中にある、「昭和電工ドーム」です。昭和電工ドームは、開閉式ドームの陸上競技場で、サッカーJ1 大分トリニータのホームスタジアムでもある施設です。

2002年の日韓共同開催のサッカーワールドカップの会場にもなりました。

何もイベントのない日、なにもやってない時間帯は周辺に出入り自由で、このスタジアムの周囲を走ったり、歩いたりしている人がたくさんいます。

スポーツ公園の広大な敷地は「高尾山公園」というこれまた大きな公園と隣接していて、運動する人たちにとって、とても良さそう(良さそう、、)。

今回は夕暮れの昭和電工ドームを見ながら、小一時間、読書しました。

スポーツの秋をする人たちが集う場所で、読書の秋をひとり堪能したのです。

昔、友人からいただいた小さな素敵な本棚。こんな使い方をすることになるとは。

今回ここで読んだのは、貫井徳郎の「慟哭」です。

最近まで全く知らなかった本

ちょっとズーム。本が夕日に照らされてせつねー。

僕は学生の頃、本屋さんでバイトをしていて、小説家の名前やタイトルは結構覚えているんですけど、作者の貫井徳郎さんも、この「慟哭」という作品も、昨年知って。

1993年10月に発刊された、貫井さんのデビュー作。

ジャンルで言うと推理小説。

奇数の章と、偶数の章で主人公というか視点が違って、それぞれの話を交互に読み進めていくスタイルです。

奇数の章は、娘を殺された男性が、心の穴を埋めるために新興宗教に入会して、娘を蘇らせようとする。

偶数の章は、幼児誘拐事件を追う刑事の話。

これ、あまり詳しく書くと、読むときに面白くなくなるので、書けないのですが、一度読んだあと、またすぐに読んでみたくなるのです。

慟哭とは、声を上げて泣くこと。

タイトルに「超悲しい」って書いてあるのと同じなのに、なぜこのセンチメンタルな時期に読んでしまったのだろう。。

口内炎できてるのに、「激辛カレー」って書いてあるカレー屋さんに入るようなもんだな。うーん、そう?違う??

この小説、本当におすすめなので、みなさんそれぞれ好きな場所で読んでください。

さて、次回こそ、どこかを紹介しよう。

妄想旅行社 ムトーツアーズ 代表 ムトー

ムトーツアーズ

(隔週月曜日更新)
大分県に住んでいます。大分に遊びや仕事に来た人を案内することにヨロコビを覚える男です。